2007年07月26日

星月夜の夢がたり


星月夜の夢がたり
著者名:光原百合(著)
     鯰江光二(画)
出版社:文藝春秋
出版年:2007.07
ISBN :9784167717346


 これはこれは、とってもとっても素敵な絵本。

 少し不思議だったり、切なかったり、優しかったりするメルヘン・ショート・ショート32篇。

 光原百合氏=ミステリ作家(『時計を忘れて森へ行こう』は大好きだ)のイメージだが、こういう作品も書くんだなぁ・・・。というか、作家を志した原点がメルヘンとの出会いだったそう。

 鯰江光二氏のカラーイラストも誠にもって美しい。

 32の作品タイトルを並べるだけでも読みたくなるの人も多いのでは・・・?

星夜の章
春ガキタ/塀の向こう/カエルに変身した体験、及びそれに基づいた対策/暗い淵/地上三メートルの虹/ぬらりひょんのひみつ/三枚のお札異聞/いつもの二人/もういいかい/絵姿女房その後/遙かな約束

月夜の章
海から来るモクリコクリ/鏡の中の旅立ち/萩の原幻想/かぐや姫の憂い/赤い花白い花/チェンジ/エンゲージリング/無言のメッセージ/お天気雨/隠れんぼ/天馬の涙

夢夜の章
ある似顔絵描きのこと/真説耳なし芳一/大岡裁き/いなくなったあたし/トライアングル/天の羽衣補遺/大食いのこたつ/目覚めの時/アシスタント・サンタ/遙か彼方、星の生まれるところ

 『遙か彼方、星の生まれるところ』の“視覚的”な美しさ ― イラストではなく文章の ― が、特にお気に入り。ほっとする一冊だな。


 次は何を買うか散々迷った挙句、『DIVE!!』(森絵都・著/角川文庫)に決定。
posted by ふくちゃん at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本

2007年04月03日

あらしのよるに 2


あらしのよるに 2
著者名:きむらゆういち(著)
     あべ弘士(画)
出版社:講談社
出版年:2007.03
ISBN :9784062756709



 有名な絵本の文庫版。

 映画にもなったね。

 もともとの絵本版は、

第1巻 あらしのよるに
第2巻 あるはれたひに
第3巻 くものきれまに
第4巻 きりのなかで
第5巻 どしゃぶりのひに
第6巻 ふぶきのあした
第7巻 まんげつのよつに
特別編 しろいやみのはてで

の全8巻だが、文庫版の1は『あらしのよるに』『あるはれたひに』『くものきれまに』、文庫版の2は『きりのなかで』『どしゃぶりのなかで』が収録されている。

 絵本の中にも読みたいものはいろいろある。でも高いし、薄いし、コストパフォーマンス的に辛い。

 このシリーズも何年もの間、買うか買うまいか悩んでいたら、こうやって文庫化されたので、渡りに舟、勿怪の幸いである。

 なんと挿絵は書き下ろし。フルカラーではない。これはこれで味もあって嬉しいのだが、絵本版とは微妙に違うということで、やっぱりアチラも買うべきか、とまた悩む。

 しかし、面白いよ、コレ。

 狼のガブと山羊のメイ。

 本来なら、食べる方と食べられる方。

 ところが、お互いの姿が見えない状況で、つまり何の先入観も抱かない状況で、出会った2人はあろうことか、親友になってしまう。

 それ以来、もう自分は絶対に山羊は食べないと決めて、それを守り通しているガブがイジラシイやらオカシイやら。いいヤツだなぁ〜。

 2人の友情はいろんな形で試されるけど、本当にお互いを思いやる気持ちがあるから、最後には必ず乗り越えられるのだろう。


 今は、家では『村上かるた うさぎおいしーフランス人』(村上春樹+安西水丸・著/文藝春秋)、外では『カラマーゾフの兄弟3』(ドストフエスキー・著/光文社古典新訳文庫)を読書中。
posted by ふくちゃん at 23:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 絵本