2008年09月02日

のだめカンタービレ#21


のだめカンタービレ #21
著者名:二ノ宮知子(著)
出版社:講談社
出版年:2008.08
ISBN :9784063407129


 なんかわりにシビアな展開・・・。

 1人で置いて行かれる感じ。寂しさ。焦り。不安。

 自分が千秋とやりたかったこと。その理想以上のことを、Ruiが千秋と実現してしまう。

 のだめの音楽の目標は、ただ千秋と共演することだけなのか?

 それとも、もっと遠くまでを見つめることができるのか?

 果たして、シュトレーゼマンとの共演は吉か凶か・・・。


 次は『わたしを離さないで』(カズオ・イシグロ著/ハヤカワepi文庫)。
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2008年08月30日

PLUTO 6


PLUTO 6
著者名:浦沢直樹(著)
出版社:小学館
出版年:2008.07
ISBN :9784091821270


 『PLUTO 5』と書いたが、『PLUTO 6』の間違い。

 いつの間に出版されたのか・・・『のだめ #21』を買おうと、書店の漫画コーナーに行くまで全く気付かなかった。奥付を見ると、8月4日初版第1刷。

 プルートゥの正体も、その産みの親も分かった。その背景も・・・。

 刊行間隔が長いので、今回も過去の巻をちょこちょこを読み返しつつ・・・。結構、哀しい話なんだな、多分。とにかく、まだまだ謎だらけ。

 アトムが死に、この作品の主人公だと思っていたユーロポールの刑事・ゲジヒトも死んだ。この2人を含む7人の世界最高水準のロボットのうち、残るはエプシロンのみ。

 果たして、この物語はどこへ行く?

 しかし、いつも思うけど、漫画って感想や説明を書きにくいな。何でだろ?

 『20世紀少年』、観に行くべきか、行かざるべきか・・・。


 次は『ユージニア』(恩田陸・著/角川文庫)。
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2008年07月04日

散歩もの


散歩もの
著者名:久住昌之(著)
     谷口ジロー(画)
出版社:フリースタイル
出版年:2006.03
ISBN :9784939138270


 僕も購読しているカタログハウスの『通販生活』に連載されていた漫画。著者は『孤独のグルメ』と同じコンビ。やはり1話8ページの短さ。

 連載当時はちゃんと読んでなかった(笑)。

 タイトルどおり、ただ主人公がいろんな場所をいろんな経緯で歩き、そこにいる人と言葉を交わし、街の表情を見たり、物思いに耽ったり。

 この何気なさ。

 8ページ×8話だから、厚みを持たせるための詳細な書き込み、あるいは余計なことは一切書けない。

 しかし、ちゃんと物語や登場人物が立ち上がってくる。

 大人にしか分からん漫画やろなぁ。


 次は、『銀河英雄伝説9回天篇』(田中芳樹・著/創元SF文庫)。
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2008年07月01日

孤独のグルメ


孤独のグルメ 新装版
著者名:久住昌之(原著)
     谷口ジロー(画)
出版社:扶桑社
出版年:2008.04
ISBN :9784594056445


 久々に画像がないぞ。
 
 『空の中』はまだ読み終わっていないが、先にこちら。

 新聞か何かで見て、興味があって、本屋でちょっと立ち読みして。買おうかなぁ・・・と思っていたら、ある人が貸してくれた。直ぐに読み終わった。

 原作者の久住昌幸も、作画の谷口ジローも何となく昔から(多分高校生頃から)知っていたが、ちゃんとまとまった形で読むのは初めて。

 まず、収録された作品の全タイトルを見てもらいたい。

第1話 東京都台東区山谷のぶた肉いためライス
第2話 東京都武蔵野市吉祥寺の廻転寿司
第3話 東京都台東区浅草の豆かん
第4話 東京都北区赤羽の鰻丼
第5話 群馬県高崎市の焼きまんじゅう
第6話 東京発新幹線ひかり55号のシュウマイ
第7話 大阪府大阪市北区中津のたこ焼き
第8話 京浜工業地帯を経て川崎セメント通りの焼き肉
第9話 神奈川県藤沢市江ノ島の江ノ島丼
第10話 東京都杉並区西荻窪のおまかせ定食
第11話 東京都練馬区石神井公園のカレー丼とおでん
第12話 東京都板橋区大山町のハンバーグ・ランチ
第13話 東京都新宿区神宮球場のウィンナー・カレー
第14話 東京都中央区銀座のハヤシライス(の消滅)とビーフステーキ
第15話 東京都内某所の深夜のコンビニ・フーズ
第16話 東京都豊島区池袋のデパート屋上のさぬきうどん
第17話 東京都千代田区秋葉原のカツサンド
第18話 東京都渋谷区渋谷百軒店の大盛り焼きそばと餃子
特別編 東京都内某病院のカレイの煮付け

 第1話〜第18話は1997年に扶桑社から刊行(2000年に扶桑社文庫)、特別編は今回の新装版発売に伴う書き下ろしであるが、いずれも有名店でもなければ、高級料理でもない、庶民的なラインナップ(“豆かん”は知らん)。

 ウンチクなし。腹を空かせた輸入雑貨個人貿易商の独身中年・井之頭五郎が、通りすがり(だけじゃないが)のお店、お洒落でもなんでもないフツーのお店に入ってただメシを食うだけの1話8ページの物語。

 この何気なさがとても良い。

 行列に並ぶのが嫌い(僕とおんなじ)。売り切れだったり品切れだったり季節限定だったりで、なぜかいちばん食べたいメニューにありつけないことが多い。ついつい頼みすぎる。旨そうにガツガツ食べる。

 そんな井之頭五郎の何気ない食事風景がとても幸せに思えるのだった。

 巻末に、原作者・作画者と作品のファンという作家の川上弘美の対談あり。


 次は『空の中』か、『散歩もの』(久住昌之・原作/谷口ジロー・作画/フリースタイル)。
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2008年03月28日

のだめカンタービレ#20


のだめカンタービレ #20
著者名:二ノ宮知子(著)
出版社:講談社
出版年:2008.03
ISBN :9784063406917


【ターニャの健闘、清良の快進撃。コンクールを見守るのだめは……?】
カントナ国際コンクール2次予選。清良は順調な演奏で本選進出を決めるもガケっぷちのターニャは実力を発揮できるのか!?一方、コンクールを見守っていたのだめは運命の曲と出会う。「いつか先輩と共演したい!」ラヴェルの協奏曲が宝物になったのだめを残酷な偶然が待ちうけていた……?
(講談社公式サイトより)


 千秋による久々のシゴキのもと、学校(コンヴァト)の課題曲に次々と取り組み、ようやく楽譜を読むことの大切さ、楽しさに気付くのだめ。

 だが、マルレ・オケの公演やRuiとの共演、自らの指揮者としての勉強を脇に置いて、のだめに構い続ける千秋 ― 今回だけは“のだめと旅する”by千秋 ― にキレる。

 そんなのだめに茫然とする千秋で当巻は終わり。

 千秋はのだめのためを思い、のだめも自分のために課題曲を全部勉強して熱心に指導してくれる千秋に始めは感謝していたと思うのだが。

 「自分の勉強」「自分が感じる世界」への介入が激しすぎるような気がして、煩わしくなったのかな?

 千秋にしても「こいつ(のだめ)の感じる力は並じゃないから、もう少し気をつけなきゃいけないかも」と考えていたはずが。他人に構うって、匙加減が難しい。


 ・・・著者のブログによると、この作品も終わりに近付いているという。

 Lessen117の扉絵(西洋風のクラシカルな旅支度ののだめ)とLeeson118の扉絵(L17ののだめの横に、同じく旅支度の千秋)が印象的。

 のだめはプロのピアニストになるのか?ただ楽しく趣味で弾く世界に戻るのか?「イツマデヤレバイインデスカ?」なんて。千秋と共演することだけが目的?

 2人の旅の行き先は?

 
 次は、「食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字(上)」&「『食い逃げされてもバイトは雇うな』なんて大間違い 禁じられた数字(下)』(山田真哉・著/光文社新書)。
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2007年12月26日

PLUTO 5


PLUTO 5
著者名:浦沢直樹(著)
     手塚治虫(著)
出版社:小学館
出版年:2007.11
ISBN :9784091815569


 そういや、第4巻を読んだときに記事を書いてない。

 ま、いいか。

 ・・・ほぼ1年ぶりの第5巻。

 刊行間隔が長く、前のストーリーを忘れてしまうので、最新刊を買うたびに1巻目から読み返すハメになる。
 
 説明するまでもないかも知れないが、原作というか元ネタは手塚治虫氏の『鉄腕アトム』で、その中の1エピソード『地上最大のロボット』を浦沢直樹氏が膨らませてリメイクしたのが本作。

 そもそも僕は『鉄腕アトム』をちゃんと読んだことがないし、アニメは一応観ていたが(どのバージョンかは不明)、どんなエピソードがあったか全く覚えてない・・・。手塚治虫といえば偉大な日本漫画の古典(?)だから、読んでおきたいんだけど、どの作品も未だに中途半端にしか読んでいないのだった。

 もっとも、本作は元ネタを知らなくても独立した作品としてちゃんと読める(知ってる方がより楽しめるに違いないが)。 

 まだまだ謎ばっかりで、話の行く先はなかなか見通せない。

 そこが面白いんだけど。

 浦沢直樹って読み応えのある漫画書くよね(これまた中途半端にしか読んでないけど)。

 会社勤めさえしていなければ、もっと漫画を読む時間も取れるのに・・・。でも、買う金が無くなるか。二律背反。困ったもんだ。


 次は、『水滸伝・十五 折戟の章』(北方謙三・著/集英社文庫)。
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2007年11月19日

のだめカンタービレ#19


のだめカンタービレ #19
著者名:二ノ宮知子(著)
出版社:講談社
出版年:2007.11
ISBN :9784063406733


気がつくと、このブログも1年を過ぎていた。。。

【もっと高くもっと遠くまで―。舞台はパリ、コンクール開幕!!】
おじゃま虫カップル付きでウィーンを訪れたのだめと千秋は、留学中の清良と再会。コンクール出場を決めていた清良の迷いとは…?パリでも、ターニャとユンロンがコンクールに向けて猛練習中。それぞれが希望と迷いの中で揺れながら未来へと走り始める。そして、一番星を背負って、あの男がパリの地に立つ!!
(講談社公式サイトより)

 巻頭こそ、前巻の流れで不穏なムードも、千秋とのだめは概ねいいムード。そして、三木清良や峰龍太郎など、懐かしの日本編主要キャラも再登場で嬉し。

 この巻は、重たい話も少なく、わりとさらさら楽しく流れる、若者達の青春群像劇。まぁ、ユンロンはちょっと気の毒。でも、これが才能と実力が頼りの厳しい芸術の世界。彼のリベンジはあるのかな。それとも、このまま中国へ帰っちゃうのか?

 それはさておき、新春スぺシャルドラマも楽しみやなぁ。

 あ。

 今回はこんだけね。

 
 次は、『居眠り磐音 江戸双紙 龍天の門』(佐伯泰英・著/双葉文庫)。
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2007年11月05日

自虐の詩(上・下)


自虐の詩 上
著者名:業田良家(著)
出版社:竹書房
出版年:1996.06
ISBN :9784812401262


 映画がなかなか良かったので、原作を読むことにした。もちろん、有名な作品だから、その存在自体は以前から知っていたし、読みたいとも思っていたので。

 映画で主演した中谷美紀嬢が映画のパンフの中で正直かつ大胆?にも告白したのと同様、僕もどうも絵柄が好みでないので、最初はちょっとそこが気になった。

 しかし、これまた中谷嬢が仰せの通り、すぐにそんなことは気にならなくなり、それどころか、この絵柄が好ましく思えてくる。この物語には、この絵柄以外にはありえないという気さえしてくる。ついでに、イサオの顔が阿部ちゃんに見えて仕方がない。

 あっという間に一気読み。

 4コマギャグでこんなドラマが描けるなんて・・・。下手なストーリー漫画や小説が逃げ出すわ。

 「日本一泣ける4コマ」、ダテではない。

 僕は泣かんかったけど・・・。それはある意味、恵まれた人生を送ってきたということなんやろうな。


 次は、『その名にちなんで』(ジュンパ・ラヒリ・著/新潮文庫)
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2007年07月31日

夕凪の街 桜の国


夕凪の街桜の国
著者名:こうの史代(著)
出版社:双葉社
出版年:2004.10
ISBN :9784575297447


 ずっと気になっていた漫画。映画を観たついでにようやく購入した。

 映画は2時間弱。こちらはわずか100ページで、すぐ読了。細かい設定の違いはあっても、映画はこの原作にかなり忠実に作られているんだな、セリフなんかも。

 原爆投下直前・直後の話ではなく、10年後の昭和30年を舞台にした『夕凪の街』とほぼ60年後の平成16年を舞台にした『桜の国』、時間を隔てた2つの物語。

 1つの家族の歴史として描かれることで、原爆がもたらしたもの、そしてそれはまだ終っていないことが確かに伝わってくる。

 画風は可愛らしく、筆致はあくまで淡々。時にユーモラスに(『桜の国』は結構笑える)、それぞれの時代の普通の人の日常を描く。

 一見、明確な主張はない(ように見える)。だが、原爆投下が引き起こしたことを垣間見せる、ちょっとした描写が胸に沁みてくる。

 特に『夕凪の街』のラスト3ページは、漫画であることを放棄したような手法でありながら、漫画でしか為しえない ― 小説や映画では不可能な ― 描写であり、その凄さは特筆モノ。なんともいえない読後感が残る。

映画『夕凪の街 桜の国』レビュー


 次は、そろそろミステリ欠乏症なので、『三人目の幽霊』(大倉崇裕・著/創元推理文庫)。
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2007年06月14日

のだめカンタービレ#18


のだめカンタービレ #18
著者名:二ノ宮知子(著)
出版社:講談社
出版年:2007.06
ISBN :9784063406481


 『みんな元気。』より先にこちらを読み終わったので。


【千秋がのだめと別居!互いの音楽を見つめるため、パリ市内中距離恋愛開幕。】
音楽に没頭するため、千秋がアパルトマンを出ることを決意。のだめもサロン・コンサートが決まり猛特訓をはじめる。離れて暮らすふたりは、この先どんな音楽を奏でていくのか!?また、Rui(ルイ)やフランクたちもそれぞれの道で迷っていたが……?
(以上 講談社公式サイトより)


 千秋がアパルトマンを出て行くのは、自分とのすれ違いから・・・だと思ってショックののだめだが、誤解が解けて一安心。

 だが、のだめのサロン・コンサート当日、千秋は来ない。千秋は会場に向かう電車の中で偶然にも恩師ヴィエラに再会し、彼が指揮する楽団のリハ見学に誘われたのだ。のだめに心の中で詫びつつ、仕事で急用ができて行けないとメールを送って、途中下車する千秋。

 千秋が来ないことを残念に思いながらも、のだめの頑張りでサロン・コンサートは大成功。

 ・・・でも、なんだかこのラストはまた不穏な・・・。やっぱり千秋がいないとダメなのか、のだめ?

 Ruiやフランクのそれぞれの悩みやそれがなんとはなしに解消されるエピソードは良かった。脇役をきっちり描くというのは、良い長編作品の必須条件だよな。

 ところで「のだめ」がDSに続き、PS2でもゲーム化されろことに。買っちゃうかも・・・。
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2007年05月12日

地球へ…(全3巻)


地球へ… 1
著者名:竹宮惠子(著)
出版社:スクウェア・エニックス
出版年:2007.04
ISBN :9784757520097


 1977年〜80年に連載され、劇場版アニメもヒットしたSF漫画の名作が、今回新たにTVアニメ化されたということで、新装版として登場。

 ちなみに、1980年公開の劇場版アニメも初DVD化(6月21日発売)されるそうだ。キャストは、井上純一、沖雅也、志垣太郎、岸田今日子、薬師丸ひろ子といった当時の人気俳優陣と、古谷徹(アムロ/星矢/星飛雄馬)、神谷明(ケンシロウ/筋肉マン/冴羽リョウ)、増山江威子(峰不仁子/バカボンのママ)、池田昌子(メーテル)、小山茉美(アラレちゃん)といった豪華声優陣。

 それはさておき、20年以上ぶりの再読。多分、前回は原作を最後まで読まなかったような気がする。劇場版アニメも観てない。


人口増加により疲弊した地球(テラ)。堕落した自分達の存在こそ地球環境悪化の元凶と判断した人類は全員他の星へ移住、人類の行く末をコンピュータ『マザー・イライザ』に委ねた。現在ではマザー・イライザの管理監督・教育指導の下、優秀な地球人類を新たに産み出すため、人工授精による生殖管理と血縁関係のない優秀な養父母による養育を行っている。

教育育成都市で育てられた子供達は、14歳でコンピュータによる「成人検査」を受け、それまでの記憶を消去される。その後、新たに大人として生きるための再教育を受け、能力・適性に応じてエリートから普通人まで振り分けられ、各自に相応しいとされる職業に就く。地球での居住・就職が認められるのは、一部の人間だけである。

ところが、「成人検査」=「コンピュータの思念波による洗脳」を受け付けない人間が時々現われる。自らの思念波でコンピュータに対抗し、洗脳を拒否する彼等は新人類『ミュウ』として差別され、その思念波エネルギー=『超能力』を恐れた「旧」人類とマザー・イライザは、「ESP検査」によりミュウとなる可能性のある子供を摘発・処分していた。

14歳の元気な少年ジョミーは成人検査の日、ミュウの長ソルジャー・ブルーの呼びかけにより洗脳を拒否。ブルー達の手引きにより、教育育成都市を脱出し、地下深く潜伏していたミュウたちに合流する。超能力と長寿と引き換えに、不完全な肉体と繊細すぎる心を持つミュウ。しかし、ジョミーこそは健康な肉体と心を兼ね備えた、新しいミュウだとブルーは言う。

旧人類でもなく、これまでのミュウとも違うジョミーは、旧人類から敵視され、ミュウの一部からも反発されながらも寿命の尽きたソルジャー・ブルーの後を継ぎ、ミュウの存在を旧人類に認めさせ、地球へ降り立つため闘いに挑む・・・。


 いわゆる完全懲悪のヒロイック・ファンタジーとは、趣を異にする作品。自分らしく・人間らしく生きるとは、異文化を受け入れるとはどういうことか、ということが描かれていると思う。

 1巻約330ページで通常のコミックスの2倍ぐらいの厚さだが、わずかに全3巻。それなのに普通の漫画と比べて読むのにかなり時間がかかった。1巻あたり2時間以上。とても濃密な作品なのだ。

 著者自身の言葉通り、もっと丁寧に説明しつつ進行すれば完結まで20巻は必要なドラマだろう。そのせいか最終の第3巻はちょっと急ぎ足で、分かりにくいという恨みは残る。

 でも、面白さと読み応えは太鼓判。


 で、次はSFつながり(?)で『銀河英雄伝説2』(田中芳樹・著/創元SF文庫)。
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2007年02月20日

のだめカンタービレ#17


のだめカンタービレ #17
著者名:二ノ宮知子(著)
出版社:講談社
出版年:2007.02
ISBN :9784063406320


 マルレ・オケの定期公演はなんとか成功裏に終了。ホッとするのもつかの間、すぐ間近に次の公演が迫る。

 千秋は、のだめや友人達と一緒に住むアパルトマンを一時的に飛び出し、別の場所で準備に励むが、その様子は少し入れ込み過ぎ、まるで生き急ぎのようでもある。

 一方、のだめもマルレ・オケの演奏と千秋に刺激を受け、ピアノのレッスンに打ち込んでいく。

 それぞれ自分の道を究めるためとはいえ、なんだか2人はちょっとすれ違い気味。

 連載では今どうなってるか知らんけど、この先哀しい展開はゴメンやで。

 でも、千秋とコンマス、そして楽団員とは信頼関係が出来てきたようで、これからのマルレ・オケは楽しみ。

 それともかく、今回は千秋のピアノによる「弾き振り」がある。「弾き振り」って楽器を弾きながら、その演奏でもって指揮することを言うみたい。知らんかった(見たことない)。

 あと今後は、かつて幼かりし息子・千秋(真一)と母を捨てた、ピアニストのパパ・千秋(雅之)との関係も色々ありそう。


 今は『スロウハイツの神様(上・下)』(辻村深月・著/講談社ノベルズ)を読破中。
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2007年01月21日

のだめカンタービレ#10〜#16


のだめカンタービレ #10
著者名:二ノ宮知子(著)
出版社:講談社
出版年:2004.09
ISBN :4063405052


 小説の狭間を縫って、『のだめカンタービレ』の10巻から16巻を一気読み。ついでに、『のだめカンンタービレ キャラクターブック』も買って読んだ。

 ここから話はパリ編。

 千秋は指揮者コンクールで、今後ライバルとなるであろう有望な若手指揮者ジャンに競り勝って優勝し、老舗のマルレ・オーケストラの常任指揮者に就任。しかし、ジャンが常任指揮者に就任したデシャン・オーケストラとは違い、かつては偉大なマエストロ・シュトレーゼマンも指揮したというマルレは、今や完全に落ち目のオケ。優秀な演奏者は去り、残ったのは頑固で独裁的なコンマスと、安月給を凌ぐためのバイトに忙しく、あまり練習しない団員達。千秋の指揮による最初の演奏会も失敗。傲慢な姿勢は音楽を真摯に追求するゆえのコンマスと協力して、オーディションでは何とか腕のある新入団員を獲得したものの、今度は新旧団員の軋轢が・・・。でも、16巻の終幕では少し良い方向に向かいそうな予感。2月発売の17巻が待ち遠しいゾ。

 一方、主人公のだめは、名門音楽院コンセルヴァートルへ。悩み、惑いながらも、音楽家を夢見る若者の住まうアパルトマン(千秋の親戚筋の所有)で千秋や、新たな友人たちと暮らしながら、ピアノを追求していく。

 パリ編は、日本編に比べると主人公2人以外のキャラが強烈ではない分、笑いの要素は減り気味。のだめの話の比重も低いような気がする。でも、音楽マンガとして、あるいは若者の成長物語として十分楽しめる。もう、のだめと千秋の2人が愛おしいモンね(笑)。

 あと、日本編キャストの中で、唯一パリ編でもレギュラー格なのは、オーボエの黒木君だけなんだけど、他の個性的なキャストもどこかでまたタップリと登場させてほしいなぁ・・・。

 それから、『キャラクターブック』は、ファン向けの本というだけでなく、クラシック入門本にもなっているのがマル。

 アニメは1月11日からスタート!と以前書いたが、ここ関西では16日からだった・・・。放送時間も遅すぎるので、ビデオ録画して観ることに。こちらも毎週楽しみだな。

のだめカンタービレ#1〜#3
のだめカンタービレ#4〜#9
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2007年01月10日

のだめカンタービレ#4〜#9


のだめカンタービレ #4
著者名:二ノ宮知子(著)
出版社:講談社
出版年:2002.12
ISBN :4063404110


 第9巻までが、TVドラマで放映された「日本編」。

 面白い。

 第4巻以降、ドラマでは省略・変更された部分も結構ある。ヒット作・話題作だからこそドラマ化されたわけで、原作が良いのは当たり前だが、ドラマでの省略・変更によるストーリーの圧縮もよく考えられているな、と改めて感心。

 さて、ドラマも原作も知らん人のために、日本編の主要登場人物をご紹介。

●のだめ(本名:野田恵)
 ・主人公。女。桃ヶ丘音大ピアノ科学生。天然ボケキャラ。奇声を発する。
 ・部屋はゴミタメのよう。家事できない。人の弁当を盗み食い。風呂にあまり入らない。
 ・よくガスや水道を止められる。
 ・千秋に惚れている。
 ・聞く人をハッとさせるほどの才能の持ち主。
 ・ただ楽しくピアノが弾ければ満足で、自分の才能には無自覚。
 ・強制的に練習させられることは大嫌い。
 ・譜面を観て弾く、譜面どおり正確に弾くのは苦手。
 ・CDや他人の演奏を聞いて一発で覚えて弾ける。
 ・感覚的な演奏で、勝手に音を足したり作曲しながら弾いてしまうクセあり。
 ・気分次第で、良い演奏にも悪い演奏にもなってしまう。
 ・将来の夢は千秋の嫁+幼稚園か小学校の先生。

●千秋真一
 ・男。桃ヶ丘音大ピアノ科学生。クールで美貌の「オレ様」キャラ。
 ・わりと裕福。几帳面で家事も得意。大学一もてる。
 ・のだめには付き纏われて、振り回されっぱなしで、時にキャラ崩壊。
 ・ピアノだけでなく、ヴァイオリンにも非凡な才能。しかも努力家。
 ・子供の頃、胴体着陸を経験しており、トラウマで飛行機に乗れない。
 ・泳げない。
 ・飛行機がダメで、海もダメなので、才能があるのに留学できない。
 ・将来の目標は一流の指揮者。
 ・のだめの才能は高く評価している。ゆえに彼女の欲の無さに苛立つことも。

●フランツ・フォン・シュトレーゼマン
 ・男。ドイツ人。世界的な指揮者。なぜか桃ヶ丘音大に指導に来ることに。
 ・子供がそのまま大人になったような気ままわがままな人。だが憎めない。
 ・セクハラ大王。合コンや日本のキャバクラが大好き。だが憎めない。
 ・千秋やのだめを高く評価、千秋を弟子にする。
 ・千秋を合コンの「客寄せ」に利用したりするが、自分よりもてるので激しく嫉妬。
 ・またの名を「ミルヒ・ホルスタイン」。

●峰龍太郎
 ・男。桃ヶ丘音大ヴァイオリン科学生。中華料理店「裏軒」の息子。ファザコン?
 ・当初はクラシック嫌いだったが、千秋やのだめとの出会いで変わる。
 ・才能はいまひとつだが、努力家で音楽への情熱は真っ直ぐ。確実に上達中。
 ・友達思いの「男前」の性格。とてもイイヤツ。

●奥山真澄
 ・男。桃ヶ丘音大管弦学科学生。アフロヘアがトレードマークの夢見るオネエキャラ。
 ・千秋に惚れているので、のだめをライバル視。
 ・打楽器の才能は抜群。

●三木清良
 ・女。ウィーン留学中(ヴァイオリン)だが、師匠の来日と共に一時帰国。
 ・千秋と知り合い、学生オーケストラを作る。
 ・学生オケに加わってきた峰と63889に。

●峰パパ
 ・峰龍太郎の父、「裏軒」店主。
 ・中華なのに、クラブハウスサンドイッチ(千秋の定番)や不思議な新メニュー続々。
 ・息子を溺愛。息子の友人達も溺愛。息子と千秋達が作ったオーケストラも溺愛。

 まあ、他にも沢山。わりと登場人物多い。

 学園モノ、青春モノ、音楽モノ、恋愛モノ、コメディといろんな要素がある。帯には「こんなに笑えるクラシック音楽があったのか!?」とあるが、「爆笑」というよりは「クスクス」かな?

 音楽や人との出会いを通じて、のだめや千秋、峰の成長が瑞々しく描かれる。のだめと千秋、峰と清良の恋愛模様も実にさわやか。

 最終的には、のだめは真剣に音楽と向き合う決心をして、飛行機恐怖症を克服した(←のだめのおかげ)千秋と海外留学へ。ということで第10巻からはパリ編(実は、もう12巻まで読んだ)。

 1月11日からはアニメも始まるよ!

「のだめ」アニメ公式サイト
http://www.nodame-anime.com/
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2007年01月04日

のだめカンタービレ#1〜#3


のだめカンタービレ #1
著者名:二ノ宮知子(著)
出版社:講談社
出版年:2002.01
ISBN :4063259684


 昨日の記事で。

そうそう、書き忘れていたのだが、先日読んだ『となり町戦争』も『アヒルと鴨とコインロッカー』も映画化されるそうだ。

と書いたのだが、『となり町戦争』の映画化には、『となり町戦争』の記事の中で言及していた・・・。短期記憶が・・・。


 さて、年末年始に読んだ本その2は『のだめカンタービレ』第1巻〜第3巻。

 一応、少女マンガだから、買うのに少し勇気が必要だった(汗)。

 で、最初の3巻を読んで感じたのは、小さな省略や変更はあるものの、TVドラマは概ね原作に忠実に作られていたんだな、ということ。漫画的という点では、ある意味ドラマの方がぶっ飛んでいたような気もするけど。

 うん。確かになかなか面白い。音楽、楽器、クラシックを知らなくても楽しめる。

 現在出ている単行本は、引き続き全部読むつもり。

 しかし、久し振りに読んだけど、やっぱり漫画ってすぐ読める。年末年始は『水滸伝・三』と『のだめ』3巻で凌ぐつもりだったが、12月31日には読み終わってしまった。そんなワケで実家の近所の書店に『のだめ』の続きを買いに行ったが、品切れ・・・。

 仕方なく実家に置いてある藤沢周平氏の『隠し剣 孤影抄』『隠し剣 秋風抄』(いずれも文春文庫)を読んだ。これについては明日にでも。
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