夢の守り人 著者名:上橋菜穂子(著)
出版社:新潮社
出版年:2007.12
ISBN :9784101302744
「守り人」シリーズ第3弾。
今回もなかなか面白かった。上質なエンタメ系(でもないか)ファンタジー。ハリ○タ(はるか昔に3巻目で離脱)より、よっぽどイイと思うが。。。
・内容
人の夢を糧とする異界の“花”に囚われ、人鬼と化したタンダ。女用心棒バルサは幼な馴染を救うため、命を賭ける。心の絆は“花”の魔力に打ち克てるのか?開花の時を迎えた“花”は、その力を増していく。不可思議な歌で人の心をとろけさせる放浪の歌い手ユグノの正体は?そして、今明かされる大呪術師トロガイの秘められた過去とは?いよいよ緊迫度を増すシリーズ第3弾。
(「BOOK」データベースより)
“いよいよ緊迫度を増すシリーズ第3弾”と書かれているけど、物語そのものはほぼ完全に独立したモノ。もちろん、主人公のバルサを始め、レギュラーのタンダやトロガイ、第1弾に登場したチャグム、シュガ、ジンなども再び登場するので、シリーズの頭から読む方が良いが。
夢(“将来の希望”じゃなくて睡眠中に見るヤツ)=ファンタジーと現実の関係 ― 現実にはファンタジーが、ファンタジーには現実が絶対に必要であること ― を、ファンタジーに仮託して描いている(ように思える)。
そして、選んだ人生(望んだモノであれ望まぬモノであれ)と選ばれなかった人生。分岐点に戻ってやり直すことはできないし、そのチャンスがあってもその場ではまた同じ選択をするだろう。あったかも知れない別の人生に思いを馳せて嘆いても仕方がない。
しかし、僕の読書はシリーズものが多いな・・・。楽しいけど、新しい作家、新しい作品に出会う機会を削っているような気もして、痛し痒しなんである。
精霊の守り人
闇の守り人
次は『チーム・バチスタの栄光(上・下)』(海堂尊・著/宝島社文庫)。

