2008年11月29日

日暮らし(上・中・下)


日暮らし 上
著者名:宮部みゆき(著)
出版社:講談社
出版年:2008.11
ISBN :9784062762038


 TVで『うそうそ』ドラマ版をチラ見。下らな過ぎて真剣に見る気がしない。なぜ、こんなツマラナイ安モノ人情メロドラマに仕立ててしまうのか?ムカツクぞ(笑)。


 さて、『日暮らし』である。

 ・・・。
 
 いやぁ〜〜〜凄い!!!天才!!!!

 宮部氏の作品、特に現代モノとはソリが合わなくなってきた今日この頃(笑)。あの書き込み過ぎがイヤ。時代モノも超常現象が絡む系統はあまり好きじゃない(宮部作品に関しては・・・ということ)。

 しかし、コレは良い。

 登場人物の造型は個性があり、活き活きしていて、陰翳に富んでいる。セリフは最高。地の文も粋で、生きがイイ!

 そして、『おまんま』『嫌いの虫』『子盗り鬼』『なけなし三昧』という完成度の高い4つの独立した短編が、長編『日暮らし』の伏線となる構成の妙。

 楽しいエンタメ作品であると同時に、誰もが悪人にはなりたくないと思っても、誰もが根っからの悪ではなくても、行き違いや断絶や過ちが生まれる人の世の哀しさも迫ってくる。人生のいろんな顔、真実の姿がある。『日暮らし』というタイトルが絶妙(読めば分かる)。

 もう!最高に素晴らしい!

 なお、当作品は『ぼんくら』の続編でもあるので、未読の方はまずそちらを。『ぼんくら』は少々後味が悪いのだが、それもまた『日暮らし』という作品への伏線である。

 それにしても、巻末の「解説」で「おみね」と「おくめ」、登場人物を取り違えているのはいただけない(笑)。第2刷から訂正してね。


 次は『螺鈿迷宮』(海堂尊・著/角川文庫)。
posted by ふくちゃん at 23:39| Comment(6) | TrackBack(2) | 歴史・時代小説
この記事へのコメント
『うそうそ』ドラマ見ました。
片手間で見るような仕上がりで、原作を楽しんでる身にはなんだかなぁです。

ぼんくら&日暮らしはあたしのベストにはいる作品。
何度読んでも面白くて、ちょっと本がぼろっちくなってきたかもw
Posted by やん at 2008年11月30日 04:36
>やんさん。
あのドラマ、VFX(CG)がちゃちいのは、まあイイです(笑)。でも、脚本がヒドイですね。
『日暮らし』は本当に良かったです。さらなる続編って、ないんでしょうかね?彼らのその後をもっと読みたいです。
Posted by ふくちゃん at 2008年11月30日 20:04
その『うそうそ』をうっかり見逃してしまってショック受けてます…。
録画予約することを、すっかり忘れてた…。

『日暮し』は以前読んだんですけど、内容がすっぽり頭から抜けちゃってます。
大絶賛ですね〜。これは読み返さなきゃ!って思いました。近いうち、読み返します!
Posted by マメリ at 2008年12月03日 01:07
>マメリさん。
『うそうそ』。
見逃しても大丈夫なレベルな作品かと・・・(笑)。
『日暮らし』は、宮部さんの時代モノでは『初ものがたり』と並んで、1です。今のところ。
Posted by ふくちゃん at 2008年12月03日 21:45
ご無沙汰しております。 
 この本、面白かったですねぇ。一気に読んでしまいましたよ。こういうの読むと宮部みゆきはやめられないと思いますね。ということでトラバはっておきますね。

Posted by 樽井 at 2008年12月04日 22:37
>樽井さん。
そうです。
宮部みゆき氏、やっぱり離脱するわけにはいきません!
Posted by ふくちゃん at 2008年12月04日 23:19
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※半角英数字のみのコメントは書き込みができないようになっています。

この記事へのTrackBack URL

※半角英数字のみのトラックバックは受信されないようになっています。

日暮らし/宮部みゆき
Excerpt:      日暮らし (上)   日暮らし (下)読み終わりました(再読)感想は自分の感想読み返したらそっくりそのままだったので↓ご覧ください(こらwhttp://blog.livedoor.jp/m-
Weblog: やんの読書日記。
Tracked: 2008-11-30 04:37

「日暮らし」三分冊 宮部みゆき著
Excerpt:  病気になって以降も、前ほどのペースではないもののじわじわと読んでおった中で、一番ハイペースで読んだと思うのが、この「日暮らし」という時代劇。「ぼんくら」という作品の続編になります。前作同様に、八丁
Weblog: 樽井さんの読書&電化よもやま日記
Tracked: 2008-12-04 22:37