闇の公子 著者名:タニス・リー(著)
浅羽莢子(訳)
出版社:早川書房
出版年:2008.09
ISBN :9784150204761
美しい表紙のイラストが気になっていた本書。
・内容
まだ世界が平らだったころ、地底では妖魔の都が栄えていた。その都を統べる妖魔の王、絶大な魔力と美貌を誇るアズュラーン公子は人界に遊び、無垢なものたちを誘惑して愉しんでいた。育て上げ寵愛した美青年、残虐非道な女王、生まれる前にふたつに引き裂かれた魂…闇の公子の気まぐれないたずらは、あまたの人間の運命を変え地上を災いの種で満たしていく。傑作ファンタジイ“平たい地球”シリーズ第1作、待望の復刊。
(「BOOK」データベースより)
何となく残酷そうな物語に思えて、手に取るのを躊躇していたのだが・・・。
いやぁ〜、読んで良かった!
『アラビアン・ナイト』を連想させる点では、古川日出男の『アラビアの夜の種族』と共通するものがあるが(結構好きな作品)、ちょっとレベルが違う。
確かに残酷かつ無慈悲な物語ではあるのだが・・・。
この耽美かつ頽廃的な美しさと煌びやかさ。
人知を超える妖魔の王とその世界を描く表現力の豊かさ。
日本語訳が素晴らしいのだが、訳者曰く原文も“選び抜かれた単語の一つ一つが、それこそ宝石の輝きと彩り”を帯びる“擬古文と言うほどではないが、明らかに違う時代を感じさせる”“絢爛たる文体”だそうだ。
美しい英文とそうでない英文、英語の“文体”というものを味わう能力の自分に無いことがとても残念なことに思えきた。英文科出身なのになぁ・・・。もっと、真面目に勉強すりゃ良かったなぁ・・・。
シリーズ続刊の復刊も希望!
次は『ひねくれアイテム』(江坂遊・著/講談社ノベルズ)。


復刊本が本屋で平積みになっていたので、買おうか買うまいか悩んでいました。
これは買うしかないかな…昔買った文庫はどこへしまったか不明ですし…
これ、かなり有名な作品なんですね。
恥ずかしながら、全く知りませんでした。
面白かったです!