心霊探偵八雲 3 著者名:神永学(著)
出版社:角川書店
出版年:2008.09
ISBN :9784043887033
神の視点の登場人物の視点が混濁する人称の問題は、前巻に比べるとかなりマシになった。
・内容
八雲にまた新たな相談が持ち込まれた。なんでも、飛び降り自殺を延々と繰り返す、女性の幽霊が出るという。しぶしぶ調査を引き受ける八雲だったが、そんな八雲の前に“死者の魂が見える”という怪しげな霊媒師が現れる。なんとその男の両目は、燃えさかる炎のように、真っ赤に染まっていた!?敵か味方か、八雲と同じ能力を持つ謎の男の正体、そして事件の真相は!?驚異のハイスピード・スピリチュアル・ミステリー第3弾。
(「BOOK」データベースより)
しかしながら、ミステリとしては全く凡庸。というか、ミステリとして成立しているのか?
ホラー、心霊モノとしては全くゾクゾク感がない。
会話の遣り取りや、その間に挟まれる心情表現は、冗長。
でも、青春小説としては、まあ良いのでは。
普段はスカしていて口の悪い八雲。彼を慕いつつ、憎まれ口を叩いてしまう晴香。2人は大学生だから当然のこととして、八雲の協力を得て心霊事件(のような普通の事件)の捜査にあたる「未解決事件特別捜査室」(←もちろん閑職)の熱血ベテラン刑事・後藤、その下に配属された頼りない若手刑事・石田も青春してる。
まっすぐ生きようとする彼らの物語に触れた読後感は、悪くない。
心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている
心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの
次は『金春屋ゴメス』(西條奈加・著/新潮文庫)

