信長の棺 上 著者名:加藤廣(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2008.09
ISBN :9784167754013
刊行当時、結構評判になった本。小泉元首相の絶賛が、ベストセラー化を後押ししたとかしないとか。
・内容
本能寺の変後、信長はどこへ消えたか―。光秀謀反にちらつく秀吉の陰謀。阿弥陀寺の僧侶が握る秘密の鍵。そして、主人公・太田牛一が最後につかんだ驚愕の事実とは。日本史最大の謎に挑んだ本格歴史ミステリー。
(「BOOK」データベースより)
織田信長はなぜわずかな供回りだけで本能寺へ赴いたのか。明智光秀はなぜ謀反したのか。黒幕は誰なのか。信長の遺体はどこへ行ったのか。光秀謀反後、秀吉はなぜあんなに迅速に備中(岡山)から大阪へ引き返すことができたのか。
いろんな人がいろんな説を展開している。
その全てを知っているわけではないが、TVの「歴史ミステリ」的な番組とか、本とかでいくちか目にした。
そのせいか、この小説にも、既視感がないでもない。
でも、まあ歴史の真実というのは分かりそうで分からないわけで、そのスキマを作家の想像力や調査能力なりを活かして、それなりの小説的説得力を持って構築された物語というのは、なかなか楽しい。『影武者徳川家康』とかね。
ただ、この『信長の棺』に関して言えば、名前だけしか登場しない人物も含めて、多くの登場人物の相互関係がもうひとつ分かりにくくかった。あと、少々センチメンタルに過ぎるかな。
次は『目薬αで殺菌します 』(森博嗣・著/講談社ノベルズ)。

