赤絵の桜 著者名:山本一力(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2008.06
ISBN :9784167670078
シリーズ2作目。1作目も読んだはずだが、ほとんど覚えていない(笑)。ただ、なかなか面白かったハズ・・・という記憶を頼りに購入。
・内容
上司の不始末の責めを負って同心を辞し、刀を捨てて損料屋を営む喜八郎。不況の嵐が吹き荒れる江戸に新しく普請された、大人気の湯屋「ほぐし窯」の裏側を探るうち、公儀にそむく陰謀に気づく…。喜八郎と仲間たちの活躍、そして江戸屋の女将秀弥との、不器用な恋の行方は?傑作時代小説シリーズ第2弾。
(「BOOK」データベースより)
やはり、なかなか面白かった。前作の内容や人間関係は朧げにしか思い出せないが、それでも十分。
損料屋とは江戸時代のレントオール屋さん。でも喜八郎のそれは(一応ちゃんと営業もしているけど)表向きの商売。札差・米屋の先代政八への恩義から、当代政八(喜八郎より年上だが人間的に未熟で商才がない)を助けるかたわら、かつての上司・与力の秋山や18名の配下と共に悪を挫く。
義理と人情に厚く正義感の強い喜八郎。だが、その彼を始め、登場人物の描き方は抑えた筆致、乾いた筆致で、心情に深く入り込み過ぎない。書き過ぎない。喋らせ過ぎない。
そこが気持ち良い。
次は『司政官 全短編』(眉村卓・著/創元SF文庫)。

