2008年06月12日

ハナシにならん!笑酔亭梅寿謎解噺2


ハナシにならん!
著者名:田中啓文(著)
出版社:集英社
出版年:2008.05
ISBN :9784087462982


 あの『ちりとてちん』も登場する第2弾。

・内容
金髪トサカ頭の竜二が飲んだくれの落語家・笑酔亭梅寿の内弟子となって、はや一年。梅駆の名前はもらったものの、相も変わらずどつかれけなされの修業の日々を送っている。そんな中、師匠の梅寿が所属事務所の松茸芸能と大ゲンカ、独立する羽目に―!東西落語対決、テレビ出演、果ては破門騒動と、ますますヒートアップする笑いと涙の落語ミステリ第二弾。

・目次
蛇含草
天神山
ちりとてちん
道具屋
猿後家
抜け雀
親子茶屋
(「BOOK」データベースより)


 実は、竜二は師匠も兄弟子も認める類稀な才能の持ち主(気付かぬは己ばかりなり)。

 なのに。

 毎回毎回、売れっ子の漫才師など他ジャンルの芸人の芸に接する度に「落語は古い笑いなんじゃないか?」と焦ったり、梅寿の噺に触れて「いや、落語はやっぱり凄いんや!」と思い直したり、フラフラするのがもどかしい。

 と思っていたら、竜二に惚れこんだスポンサーが現われ、梅寿の下を飛び出して独立。

 影で涙を流す梅寿。

 借金まみれでヤクザに追われ、竜二の金をアテにする。酔っ払って竜二にゲロを吐き、暴力を振るう。疫病神のような師匠だが、意外にも竜二への愛情は本物・・・と思わせるシーンが随所(でもないか)にあって、なかなか良い。

 結局は、その愛情に気が付いた竜二が戻って、丸く収まるのだが・・・。

 しかし、無謀な独演会のせいで、自身も借金を背負ってしまった竜二。前途多難な師弟コンビの道行きをこの先も楽しみたい。早く次の文庫本、出んかなぁ〜。しかし、単行本と文庫本の表紙、絵柄に落差がありすぎやな。よかったら一度確認してみて(笑)!


 次は、『リピート』(乾くるみ・著/文春文庫)。
posted by ふくちゃん at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ
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