ハナシがちがう! 著者名:田中啓文(著)
出版社:集英社
出版年:2006.08
ISBN :9784087460742
新刊文庫で『ハナシにならん!笑酔亭梅寿謎解噺2』を見かけて、表紙のテイストには少々引いたものの、落語がらみのミステリには興味があるので(落語は聴かないくせに)、まずは第1弾をと。
・内容
上方落語の大看板・笑酔亭梅寿のもとに無理やり弟子入りさせられた、金髪トサカ頭の不良少年・竜二。大酒呑みの師匠にどつかれ、けなされて、逃げ出すことばかりを考えていたが、古典落語の魅力にとりつかれてしまったのが運のツキ。ひたすらガマンの噺家修業の日々に、なぜか続発する怪事件!個性豊かな芸人たちの楽屋裏をまじえて描く笑いと涙の本格落語ミステリ。
・目次
たちきり線香
らくだ
時うどん
平林
住吉駕篭
子は鎹
千両みかん
当然の如く、各話のタイトルは落語から。事件解決のカギもその落語にある。
上方落語の「時うどん」は江戸落語では「時そば」・・・って、これはさすがに初歩の初歩としても、上方落語と江戸落語の違いにも触れられて興味深い。
探偵役は師匠の梅寿ではなく、弟子の梅駆(ばいく)こと竜二だが、何といっても横山やすしを連想させるような(解説によるとモデルは6代目笑福亭松鶴師匠)梅寿の破天荒・傍迷惑・傍若無人の酔いどれキャラが面白い。こんな人、傍にいて欲しくないけど(笑)。
しかしながら、噺家としては天下一品の梅寿。その落語の凄さを目の当たりにした竜二は文句を垂れながらも落語に惹かれていくのだが・・・。
以下続刊。
ということで、次は『ハナシにならん!笑酔亭梅寿謎解噺2』(田中啓文・著/集英社文庫)。

