夜市 著者名:恒川光太郎(著)
出版社:角川書店
出版年:2008.05
ISBN :9784043892013
角川ホラー文庫レーベルではあるが、ホラーというよりファンタジーの手触り。血が飛ぶわけでもないし、怖い話でもない。
・内容
妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた―。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング!魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)
表題作の『夜市』も、この世のものならぬ者たちが行き交う街道世界を描く『風の古道』も、現世を生きる少年と異界との微かな接触、しかし決して後戻りできない出会いと別れが郷愁を誘う。
ただ、世評で絶賛されているほど素晴らしいとは思わなかった。美しくはあるけど、ちょっと物足りない気がした。もう少し妖しさがあってもいいんじゃないか。
要求し過ぎかも知れんけど。
次は『さまよう刃』(東野圭吾・著/角川文庫)。


自分も物足りない印象がありましたが、状況設定は申し分ない小説でした。
TB&コメントありがとうございました。
世界設定は良かったですね。
無駄にごちゃごちゃ説明しないところが良いですし、『夜市』と『風の古道』の世界が地続きなのも良いです。