2008年05月11日

河岸忘日抄


河岸忘日抄
著者名:堀江敏幸(著)
出版社:新潮社
出版年:2008.04
ISBN :9784101294735


・内容
ためらいつづけることの、何という贅沢―。ひとりの老人の世話で、異国のとある河岸に繋留された船に住むことになった「彼」は、古い家具とレコードが整然と並ぶリビングを珈琲の香りで満たしながら、本を読み、時折訪れる郵便配達夫と語らう。ゆるやかに流れる時間のなかで、日を忘れるために。動かぬ船内で言葉を紡ぎつつ、なおどこかへの移動を試みる傑作長編小説。
(「BOOK」データベースより)

 決断したり、判断したり、覚悟を決めたりすることの、ある意味での“安易さ”よりも、考え続けること、迷い続けることの誠実さを静かに語るような作品。

 ただ、作品中で紹介される他の小説や物語、「彼」の生活の具体的なエピソードはなかなか良いのだが、「彼」の思索の道筋が僕には難しくて、いささか退屈してしまった。

 堀江氏の作品は4つめで、『熊の敷石』と『雪沼とその周辺』はマル、『いつか王子駅で』と『河岸忘日抄』はバツ。この人の場合、短編の方が性に合うようだ。


 次は、『居眠り磐音 江戸双紙 遠霞ノ峠』と『居眠り磐音 江戸双紙 朝虹ノ島』(佐伯泰英・著/双葉文庫)
posted by ふくちゃん at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 純文学
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※半角英数字のみのコメントは書き込みができないようになっています。

この記事へのTrackBack URL

※半角英数字のみのトラックバックは受信されないようになっています。