居眠り磐音 江戸双紙 朔風ノ岸 著者名:佐伯泰英(著)
出版社:双葉社
出版年:2004.03
ISBN :9784575661651
・内容
初春の陽光を水面に映す深川六間堀。金兵衛長屋に住む坂崎磐音は身過ぎ世過ぎに追われる浪人暮らし。そんな磐音が新年早々、南町奉行所年番方与力の笹塚孫一に請われ、屠蘇気分も抜けぬ御府内を騒がす大事件に関わることに…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第八弾。
(「BOOK」データベースより)
35年で30巻を越える『御宿かわせみ』も凄いが、6年で25巻を数える当シリーズも凄い。
刊行ペースに合わせてリアルタイムで読めるよう早く追いつきたいのだが、他にも読みたい本が色々出るのでなかなか・・・。
関前藩で暮らす妹・伊代に祝言の話が持ち上がる。
小浜藩の医師・中川淳庵らを付け狙っていた“鐘ヶ淵の御屋形様”や“血覚上人”とはようやくケリが付く。
吉原の花魁のトップ=太夫を選ぶ投票に絡んで、かつての許婚・奈緒=現在の白鶴太夫(この太夫は地位を表すものではなく単なる呼称)を描いた美人画の浮世絵師・北尾重政が脅迫される。
江戸暮らしの師匠・幸吉少年は、奉公に出る年を迎える。
流れる時の中で、三崎町の道場に通い、宮戸川で鰻を割き、品川柳次郎や竹村武左衛門と用心棒稼業に精を出す坂崎磐音。
祝言の席に磐音を呼べぬことを詫びる国家老の父・正睦からの手紙、今津屋の援けを借りて祝いの品を送った磐音への伊代からの御礼の手紙もなかなか感動的だったけど、今回の一番好きなシーンは、鐘ヶ淵の御屋形様の正体を探り出してきた南町奉行の与力・笹塚と話し合った後。
“今津屋に戻るかどうか迷った末に、深川の金兵衛長屋に帰ることにした。となると米、味噌は残っていたか。
(問題は菜だな)
と考えながら数寄屋橋を渡って、町屋に入った。”
生活感があってとても良い(笑)。
次は、遂に瞠目の最終巻『水滸伝・十九 旌旗の章』(北方謙三・著/集英社文庫)。

