償い 著者名:矢口敦子(著)
出版社:幻冬舎
出版年:2003.06
ISBN :9784344403772
「ごめんなさい!今までこんな面白いミステリを紹介していなくて」(紀伊國屋書店新宿本店)という宣伝が効いたか、2003年発売の文庫本ながら、最近になってベストセラーとなった作品。40万部を突破したそうだ。
・内容
36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。流れ着いた郊外の街で、社会的弱者を狙った連続殺人事件が起き、日高はある刑事の依頼で「探偵」となる。やがて彼は、かつて自分が命を救った15歳の少年が犯人ではないかと疑い始めるが…。絶望を抱えて生きる二人の魂が救われることはあるのか?感動の長篇ミステリ。
(「BOOK」データベースより)
ミステリというよりサスペンスかな?
謎や推理の部分は弱いと思う。
大体、いかに過去の因縁があるとはいえ、刑事が一般人である日高に、事件や捜査のことをあんなにペラペラ喋るなんてありえないのでは?
「肉体を殺したら罰せられるのに、心を殺しても罰せられないのか?」
扱っているテーマは重たく、その問いかけは切実なものかもしれないが、僕の胸にはもうひとつ響かなかった。このテーマで説得力を持たせるのは並みの筆力では無理だろう。
文体や各章のタイトルの付け方も好みに合わなかった。
次は『震度0』(横山秀夫・著/朝日文庫)。

