弥勒の掌 著者名:我孫子武丸(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2008.03
ISBN :9784167717674
高校教師・辻。教え子との過ちが原因で、数年に渡り家庭内別居状態だった妻が突然失踪。既に冷え切った関係とはいえ、行方不明となった彼女の身を案じ、探し始める(警察は事件性なしと判断して捜査せず)。
5年前に病で妻に先立たれたベテラン刑事・蛯原。愛する若い後妻を何者かに殺害され、怒りに震える彼は、担当外にも関わらず独力で犯人探しを始める。
やがて、辻と蛯原も《弥勒様》と呼ばれる女性教組が率いる新興宗教《救いの御手(みて)》に辿り着く・・・。
第1章・教師、第2章・刑事、第3章・教師・・・と交互の視点で描かれた2つの物語が、怪しげな新興宗教の下にリンクする。
ということで、大好きな『慟哭』(貫井徳郎)を連想して購入。
帯には「最終章・284ページをお読みになったときのあなたの衝撃が、そしてラスト7行に辿りついたときのあなたの茫然自失ぶりがまるで目に浮かぶようです」とか、「社会派捜査小説であると同時に、読者を罠にはめようとする壮大な企みが隠された作品」とか、「必ずや前代未聞の驚きを味わっていただけることを、私たちは保証します」とか、「迫真のリアリティ、サスペンス、そして謎解きの美しさ」とか。
・・・騙された。期待したのに。
どこが「社会派捜査小説」やねん!
このちゃちな罠。明らかになったときは苦笑したわ。
宗教団体の正体!どこにリアリティ?
誇大宣伝も甚だしいつーの!
確かに茫然自失としたけど。
やれやれ。
次は、『のだめカンタービレ#20』(二ノ宮知子・著/講談社)

