夏の名残りの薔薇 著者名:恩田陸(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2008.03
ISBN :9784167729028
世の小説には「読んでいる最中はとにかく面白いが、結末に至って『なんだかなぁ』という作品」が意外に多い。それでも、ずっと退屈するよりは、まあ、いいんだけど。
・内容
沢渡三姉妹が山奥のクラシック・ホテルで毎年秋に開催する、豪華なパーティ。参加者は、姉妹の甥の嫁で美貌の桜子や、次女の娘で女優の瑞穂など、華やかだが何かと噂のある人物ばかり。不穏な雰囲気のなか、関係者の変死事件が起きる。これは真実なのか、それとも幻か?巻末に杉江松恋氏による評論とインタビューも収録。
(「BOOK」データベースより)
語り手は章ごとに変わる。ひとつの章で必ず誰かが死ぬ。次の章ではその死んだはずの人物が普通に登場する。
これはいったい・・・?頭がクラクラ。
「第一変奏」から「第六変奏」と各章に銘打たれた通り、少しずつ何かがズレていく。
語り手たちは、他の語り手の視点で描かれていたときとは、違う顔を見せる。
面白いなぁ・・・どんな結末に持っていくのかなぁ・・・と最後まで楽しく読んだ。
読んだが・・・。
どうなんだろう、この曖昧な結末は。「開かれた」物語ということだが。。。最近の恩田氏とは肌が合わなくなってきたかも。
次は、『高城高全集1 墓標なき墓場』(高城高・著/創元推理文庫)。

