ティファニーで朝食を 著者名:トルーマン・カポーティ(著)
村上春樹(訳)
出版社:新潮社
出版年:2008.02
ISBN :9784105014070
・内容
ホリーは朝のシリアルのように健康で、石鹸やレモンのように清潔、そして少しあやしい、16歳にも30歳にも見える、自由奔放で不思議なヒロイン。―第二次世界大戦下のニューヨークを舞台に、神童・カポーティが精魂を傾け、無垢の世界との訣別を果たした名作。
(「BOOK」データベースより)
あぁ〜ビックリした。
こんな小説やったとは!
映画と全然違うがな。
いや、映画を観たのは随分昔で、もうほとんど覚えてないけど、確か「ロマンチック・コメディ」やったような。
しかし、小説はそれとは似ても似つかない。
というか、映画は小説とは似ても似つかない。
カポーティは主演がオードリー・ヘップバーンと聞いて、少なからず不快感を表明したそうである。そりゃそうだろう。あまりに原作とはイメージが違い過ぎる。
ヘップバーンの女優として魅力や映画の出来不出来は別として(ヘップバーンは好きだし、この映画も好きだが)、ここまで映画と小説の「精神」が別モノって珍しい。
カポーティはよくも「おれの作品を“原作”としてクレジットするな!」と言わなかったものだ(言ったかも知らんけど)。
とにかく痛々しい小説である。
読みながら、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』や、フィッツジェラルドの『グレート・ギャッツビー』をずっと連想してた。
新聞広告で見つけたときは、なぜに村上春樹氏が『ティファニーで朝食を』やねん?と思ったが、読んで納得。
次は、『銀河英雄伝説7怒涛篇』(田中芳樹・著/創元SF文庫)。

