2008年02月21日

かたみ歌


かたみ歌
著者名:朱川湊人(著)
出版社:新潮社
出版年:2008.01
ISBN :9784101337715


 朱川湊人氏、初読み。

 主に昭和40年代の東京の下町、アカシア商店街を舞台にした7つの連作短篇集である。
 
 『シクラメンのかほり』(知ってる)、『アカシアの雨がやむとき』(知らん)、『愛と死を見つめて』(知らん)、『モナリザの微笑』(知らん)、『黒ネコのタンゴ』(知ってる)、『圭子の夢は夜ひらく』(知ってる)、『人間なんて』(知ってる)、『心の旅』(知ってる&好き!)など、当時のヒット曲の数々(「かたみ歌」?)がチラッと登場する。

 ホラー、怪談、心霊、都市伝説。

 怖い物語ではない。

 最初の1篇を読み終えた時は、下手ではないけど、短篇ならもっと上手い人いくらでもいるよなぁ・・・と思った。しかし、一篇、一篇と読み進むうちに、なぜだか心地よくなってきた。

 現世を生きる者とあの世にいる者との交わりは、恐ろしくもあり、哀しくもあり、優しくもある。その不思議な手触りが忘れ難い。


 次は、『「居眠り磐音 江戸双紙」読本』(佐伯泰英・著・監修/双葉文庫)。
posted by ふくちゃん at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー・幻想文学
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