イニシエーション・ラブ 著者名:乾くるみ(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2007.04
ISBN :9784167732011
風邪ひいた。
春先に引くことが多いのだが、今年の冬は2回目。
とにかくひき始めが肝心。薬飲んで、栄養取って。
少し頭痛がするし、ふらつく感じ。
初期症状としては、いつもより重い。
今日は長文は書けないぞ。
そんな日に(たまたま)ピッタリの本だ。
・内容
僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説 ― と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。
(「BOOK」データベースより)
説明のしようのない小説である。説明するその場からネタバレになってしまうのだ。
物語の外観は冴えないハズの主人公が恋に落ちて、それがアレヨアレヨと上手くいく、甘酸っぱくも凡庸な恋愛小説。
しかし、その実、物語全体が、読者を騙すためのたくらみに満ちているのだ。くれぐれも「つまらん恋愛モノ」と思って、投げ出さないように。
ラスト2行のその手前から、あれ?あれ?と違和感に打たれ続けると、最後には「あぁ〜、そういうこと!」
他にも物語の途中で違和感を感じるところはあったけど、これが答えかぁ。
そして、巻末の解説「〜再読のお供に〜」を読む。
まぁ、もう一度読み直したいとまでは思わなかったけど、前に戻って何箇所か確認。
フムフム。なるほど。
Side A、SIde Bと大きく2分割された構成には、『真夜中の5分前』(本多孝好)を連想したが、Side AとSide Bにはこういう関係性(ネタバレになるので説明せず)も確かにあるよな。
物語が1980年代半ばになっていること(まあ、これは1990年代でも書きようがあるかも知れないが)、登場人物がやたらドラマ『男女7人〜』に言及することにも納得(でも、こういう道具に使えるドラマ、90年代にあったかな)。
それにしても、このマユという女、怖い。
次は、『瑠璃の契り 旗師・冬狐堂』(北森鴻・著/文春文庫)。


設定一発。それにかけた馬鹿馬鹿しさ。
ある意味、見上げた根性かと・・・(笑)。
これ以上に驚く?という新刊『リピート』を読むかどうか迷ってます。
軽く読めて、しかも楽しい仕掛けがあって、読み得感がありました(笑)
side-Aからマユという子はなんか胡散臭いって思ってましたが、全部読んだ後では怖さをひしひしと感じましたね。
なぜかとんとん拍子に上手く行く恋愛・・・。
違和感ありました。
そこが後で効いて来ますね!
元はミステリリーグなんだから何かあるはず、と自分を勇気づけました(笑)。
なるほどね〜とこの仕掛けは印象的でした。
この作品、著者は書いていて楽しいだろうなぁ・・・と思います。
他の作品も読んでみようと思っているのですが、なかなか手に取る時間が無く・・・(笑)。