君を乗せる舟 著者名:宇江佐真理(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2008.01
ISBN :9784167640088
・内容
伊三次の上司である定廻り同心の不破友之進の嫡男、龍之介もついに元服の年となった。同心見習い・不破龍之進として出仕し、朋輩たちと「八丁堀純情派」を結成、世を騒がせる「本所無頼派」の一掃に乗り出した。その最中に訪れた龍之進の淡い初恋の顛末を描いた表題作他全六篇を収録したシリーズ第六弾。
・目次
妖刀
小春日和
八丁堀純情派
おんころころ…
その道行き止まり
君を乗せる舟
(「BOOK」データベースより)
お文とは子供が生まれて夫婦生活も軌道に乗って、不破との関係も安定して、シリーズ初期のような伊三次とお文、伊三次と不破の切なくなるような関係性・・・という魅力はすっかり薄れてしまった。
しかし、龍之進の成長過程や、彼と伊三次、その弟子・九兵衛(いずれ不破と伊三次のようになるだろう)との関係など、シリーズものならではの新たな愉しみもある。
「八丁堀純情派」「その道行き止まり」「君を乗せる舟」では、龍之進の淡い初恋とほろ苦い顛末が描かれる。彼に注がれる伊三次の眼差しが優しい。
それにしても「八丁堀純情派」って・・・。まあ、作中人物達も、特別気に入ってるわけでもないようで何よりだ(笑)。
残りの2編。「妖刀」はちょっと怪奇風味の怖い話。「おんころころ…」は、不思議な出来事を通じて、幼い我が子を想う親(伊三次)の気持ちが手際よく描かれる。
様々なテイストを味わえる作品集。
地味だけど、きっとずっと読んでいくだろう。
次は『イニシエーション・ラブ』(乾くるみ・著/文春文庫)。


それでも読者を離さない感じがやはり好きです。
あたしも新作でたら読んじゃうなぁ^^
「御宿かわせみ」シリーズもそうなんですけど、恋愛から結婚へ移行すると、仲が良いのはイイとしても、ドキドキが無くなりますね。
現実と同じ・・・?なんでしょうか(笑)。