時砂の王 著者名:小川一水(著)
出版社:早川書房
出版年:2007.10
ISBN :9784150309046
“私は2300年後の世界から来た。だが、ここの未来からではない。多くの滅びた時間枝を渡ってきた。”
西暦248年、宮を抜け出して散策する耶馬台国の女王・卑弥呼は、この世のものとは思えぬ強力な物の怪に襲われるが、間一髪のところを突然現われた男に救われる。
卑弥呼は常人離れした力を持つその男を、この世界のあらゆる民族に伝わる書「使令(つかいのおきて)」を記した“使いの王”に違いないと確信する。「使令」には、世に必ず災いが襲いかかるが、人が力を合わせて戦えば、必ず強力な援軍が現われて、その災いを退けられると記されていたのだ。
“使いの王”の正体は“メッセンジャー・O”、本名はオーヴィル。彼は26世紀の人類世界からやって来た精密・優秀・強靭な人型人工知性体である。26世紀の未来において、謎の増殖型戦闘機械群=ET(Enemy of Terra/the Evil Thing)により地球は壊滅。その後、人類の反撃によって劣勢となったETは、過去の時点での人類抹殺を狙って時間遡行を行い、メッセンジャー部隊もまたETを追って時間遡行を行う。
地球上における様々な時代の様々な場所で、戦いを繰り広げてきたETと人類&メッセンジャーであるが、戦況はETの優勢。そこで、メッセンジャー側は一気に10万年前に飛ぶ。各時代の人類と協力してETを殲滅しながら未来へ時間を下るメッセンジャー、人類とメッセンジャーを殲滅しながら過去へ時代を上ってくるET。ちなみに、時間遡行戦により歴史が様々な時点で改変・分岐され、パラレルワールドが発生している。
そして、3世紀の耶馬台国(時間遡行戦の影響で、我々読者が知る邪馬台国とはかなり異なる歴史を刻んでいる)こそが、全人類史の存亡を懸けた最終決戦地だったのだ。
・・・って、うまく説明できんぞ。
ま、詳しくは読んでおくれ。面白いから。
26世紀におけるオーヴィルと人間の女性サヤカとの短い幸せな日々。しかし、この世界ではETの勝利と人類の滅亡が確定、またオーヴィル達メッセンジャーの戦いが過去の歴史を変えるため、オーヴィルが生まれた26世紀世界は消え、サヤカも生まれなかったことになってしまう。しかし、サヤカという女性の記憶は、オーヴィルの記憶媒体からは消えてくれない・・・という切ない要素もあり。
ETの正体は何か?なぜ執拗に人類殲滅にこだわるのか?メッセンジャーと3世紀の人類は勝つことができるのか?
そう長い作品でもないし、映画化したら相当イケると思うけどな。CGが大変だろうけど。
小川一水氏は初読みだったが、こりゃ『老ヴォールの惑星』(ベストSF2005国内篇第1位/第37回星雲賞日本短編部門受賞作)も読まないと!
次は、SFミステリ『風の歌、星の口笛』(村崎友・著/角川文庫)。


miyaviと申します。
いつもサイトを興味深く拝見させていただいております。
私も書評サイトを運営しており、いつも参考にさせていただいております。
http://honnn.blogspot.com/
このたび勝手ながらリンクを貼らせていただきました。
ご迷惑でしたら、お知らせください。
即刻、削除いたします。
ただ、もしよろしければ、相互リンクをしていただけないでしょうか。
そうしていただけましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
それでは。
相互リンクの件、了解しました。
ありがとうございます。
いろんなブログを運営されているんですね。
ひょっとして、物書きを目指されているとか?
宜しくお願い致します。
『老ヴォールの惑星』、面白かったですよ!
短編集なんですが、どのお話もはずれなしでした♪いやいや、はずれなしどころか、私は大当たりの連続!って感じでした。
『イカロスの誕生日』も好きなんですが…こちらは今、古本屋で探さなきゃいけないみたい(T_T)
僕も読まないと!
でも、その前に眉村卓氏の『司政官』も読みたいし・・・。