2007年11月03日

生首に聞いてみろ


生首に聞いてみろ
著者名:法月綸太郎(著)
出版社:角川書店
出版年:2007.10
ISBN :9784043803026


 2005年の「このミス」1位作品。
 
 タイトルも良い。


首を切り取られた石膏像が、殺人を予告する ― 著名な彫刻家・川島伊作が病死した。彼が倒れる直前に完成させた、娘の江知佳をモデルにした石膏像の首が切り取られ、持ち去られてしまう。悪質ないたずらなのか、それとも江知佳への殺人予告か。三転四転する謎に迫る名探偵・法月綸太郎の推理の行方は―!?幾重にも絡んだ悲劇の幕が、いま、開く。
(「BOOK」データベースより)


 真相に触れるので書けないが、この作品には決定的に非現実的というか、無理な箇所がある。

 登場人物にも、いまひとつ生彩がない。

 まあ、本格ミステリにとっては、魅力的な謎と鮮やかな解決こそが大事であって、そのためには少々の無理があってもいいし、人物が書けていなくても良い(本当はイヤだけど)。

 が、しかし・・・。

 なるほど!こういうことだったのか!

 ・・・そういうカタルシスが全くないのだ。

 法月綸太郎(ミステリ作家で自分と同姓同名の探偵を書くの好きやね)の探偵ぶりには、キレがない。現実的といえば現実的、リアルといえばリアル(同じことか)だが、そんなところだけリアルでどーする。

 あーでもない、こーでもないでグダグダしてて、メリハリがないし、後味は良くないし(いや本来、後味の良い殺人なんてあるわけないが)、えーとこなし。

 
 次は『自虐の詩』(業田良家・著/竹書房文庫)。
posted by ふくちゃん at 00:11| Comment(0) | TrackBack(1) | ミステリ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※半角英数字のみのコメントは書き込みができないようになっています。

この記事へのTrackBack URL

※半角英数字のみのトラックバックは受信されないようになっています。

生首に聞いてみろ、法月綸太郎
Excerpt: デザイン:小林昭彦+玉村絵夢。1988年「密閉教室」でデビュー、1989年「雪密室」で同姓同名の探偵が初登場。02年「都市伝説ヮ..
Weblog: 粋な提案
Tracked: 2008-09-03 03:15