生首に聞いてみろ 著者名:法月綸太郎(著)
出版社:角川書店
出版年:2007.10
ISBN :9784043803026
2005年の「このミス」1位作品。
タイトルも良い。
首を切り取られた石膏像が、殺人を予告する ― 著名な彫刻家・川島伊作が病死した。彼が倒れる直前に完成させた、娘の江知佳をモデルにした石膏像の首が切り取られ、持ち去られてしまう。悪質ないたずらなのか、それとも江知佳への殺人予告か。三転四転する謎に迫る名探偵・法月綸太郎の推理の行方は―!?幾重にも絡んだ悲劇の幕が、いま、開く。
(「BOOK」データベースより)
真相に触れるので書けないが、この作品には決定的に非現実的というか、無理な箇所がある。
登場人物にも、いまひとつ生彩がない。
まあ、本格ミステリにとっては、魅力的な謎と鮮やかな解決こそが大事であって、そのためには少々の無理があってもいいし、人物が書けていなくても良い(本当はイヤだけど)。
が、しかし・・・。
なるほど!こういうことだったのか!
・・・そういうカタルシスが全くないのだ。
法月綸太郎(ミステリ作家で自分と同姓同名の探偵を書くの好きやね)の探偵ぶりには、キレがない。現実的といえば現実的、リアルといえばリアル(同じことか)だが、そんなところだけリアルでどーする。
あーでもない、こーでもないでグダグダしてて、メリハリがないし、後味は良くないし(いや本来、後味の良い殺人なんてあるわけないが)、えーとこなし。
次は『自虐の詩』(業田良家・著/竹書房文庫)。

