臨場 著者名:横山秀夫(著)
出版社:光文社
出版年:2007.09
ISBN :9784334743031
倉石義男。52歳。独身。槍のように細い体。オールバックのヘアスタイルに、ヤクザな物腰。
百戦錬磨の刑事たちが自殺や病死と信じる死体を他殺と見破り、どう見ても殺人としか思えない案件を自殺と見抜く・・・L県警歴代.1の凄腕検視官。
相手が誰であろうと一切媚びない、組織の問題児だが、その貢献度の高さと余人を以って替えがたい能力ゆえに長年異動することなく、『終身検視官』の異名を取る。疎んじる上司も多いが、慕う部下もまた数多い。
横山氏には珍しくアウトロータイプの人間を主人公に据えた連作短編集。あまりの彼の眼力に、鼻白む向きもあるかも知れないが、ぶっきらぼうな中にも部下や犯罪者に対する深い洞察や愛情を感じさせるところや、彼を取り巻く人間関係・人生模様の描写は相変わらずの練達ぶりで、安心して読めまんなぁ。
次は、お気に入りの「ビアバー香菜里屋シリーズ」の第3弾、『蛍坂』(北森鴻・著/講談社文庫)。


続編は無さそうなのが残念ですね。