2007年10月02日

臨場


臨場
著者名:横山秀夫(著)
出版社:光文社
出版年:2007.09
ISBN :9784334743031


 倉石義男。52歳。独身。槍のように細い体。オールバックのヘアスタイルに、ヤクザな物腰。

 百戦錬磨の刑事たちが自殺や病死と信じる死体を他殺と見破り、どう見ても殺人としか思えない案件を自殺と見抜く・・・L県警歴代.1の凄腕検視官。

 相手が誰であろうと一切媚びない、組織の問題児だが、その貢献度の高さと余人を以って替えがたい能力ゆえに長年異動することなく、『終身検視官』の異名を取る。疎んじる上司も多いが、慕う部下もまた数多い。

 横山氏には珍しくアウトロータイプの人間を主人公に据えた連作短編集。あまりの彼の眼力に、鼻白む向きもあるかも知れないが、ぶっきらぼうな中にも部下や犯罪者に対する深い洞察や愛情を感じさせるところや、彼を取り巻く人間関係・人生模様の描写は相変わらずの練達ぶりで、安心して読めまんなぁ。


 次は、お気に入りの「ビアバー香菜里屋シリーズ」の第3弾、『蛍坂』(北森鴻・著/講談社文庫)。
posted by ふくちゃん at 23:59| Comment(2) | TrackBack(1) | 警察小説
この記事へのコメント
 『顔 FACE』同様、普通の刑事ではないというのが新鮮で、なおかついかにも横山さんらしい警察小説で面白かったです!
Posted by higeru at 2007年10月06日 03:10
>higeruさん。
続編は無さそうなのが残念ですね。
Posted by ふくちゃん at 2007年10月06日 23:25
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【横山秀夫】臨場
Excerpt:  横山作品としては、『第三の時効』以来の久しぶりの警察小説である。この前に読んだ『看守眼』(そういえば感想を書いてなかった)はいまひとつ物足りなかったが、本書は満足の一冊。光文社文庫 2007/9/2
Weblog: higeruの大活字読書録
Tracked: 2007-10-06 03:02