NO.6 #3 著者名:あさのあつこ(著)
出版社:講談社
出版年:2007.08
ISBN :9784062758017
紫苑(しおん)と同じエリートコースを生き、紫苑がネズミとの出会いからエリートの住む街《クロノス》を追放された後も、友人として紫苑と変わらぬ態度で接してきた唯一の少女・沙布(さふ)。
交換留学から戻った沙布は、紫苑が犯罪者として矯正施設に収容されたという報道を信じられず、彼の母・火藍(からん)の元を訪れ、紫苑が今は《西ブロック》にいることを知る。
紫苑を想う沙布は、彼に会いに行こうと決意するが、火藍の家からの帰途、何ゆえか治安局に捕らえられ、矯正施設に送られる。
・・・というのが#2の終盤で、その事を知らせる火藍のメモを受け取ったネズミと共に、紫苑が矯正施設へ乗り込んでいく話になるのかと思いきや、ネズミはそのメモを紫苑には見せない。
矯正施設に乗り込むなど無謀極まりないことであり、にも関わらずメモを見せれば紫苑が後先考えず行動に移ることは明らかだからだ。
だが、紫苑の無防備な真っ直ぐさは、ネズミを始めとして、己以外は信じられない、他人に情けはかけられない、他人に弱みは見せられない、そんな生き馬の目を抜くような《西ブロック》に生きる住人達 ― 《NO.6》の高官相手に売春で生計を立てる元新聞記者の力河(りきが)、犬を毛布代わりに貸し出す商売のイヌカシ ― の心を少しずつ揺さぶっていく。
・・・ここが#3の読みどころか。
やがて、沙布の件に偶然気付いた紫苑は、このことを知らないであろう(本当は知っている)ネズミに黙って1人で矯正施設に赴こうとするが、追ってきたネズミに引き止められる。
力河やイヌカシの集めた情報(イヌカシは闇で囚人の持ち物を流したり、残飯や食物を買ったりするなど矯正施設の役人とのつながりがある)を元に矯正施設へ潜り込む方策を検討する紫苑とネズミ。
チップを埋め込まれ、24時間完全監視下にある矯正施設で、自由に動き回れる唯一の例外・・・それは「人狩り」に遭うことだった。
で、「人狩り」って何?というところで、#3は終了。
#4の文庫はいつ出るの?
NO.6 #1
NO.6 #2
次は、『クレイジーフラミンゴの秋』(誼阿古・著/GA文庫)

