2007年08月26日

クレイジーカンガルーの夏


クレイジーカンガルーの夏
著者名:誼阿古(著)
出版社:ソフトバンククリエイティブ
出版年:2006.11
ISBN :9784797337839


 『DIVE!!』が映画化されることになったそうで(主役の1人は『バッテリー』の巧役の林遣都君)、楽しみだ。

 『クレイジーカンガルーの夏』は、僕が住んでいる街のBook1stで姉妹編の『クレイジーフラミンゴの秋』と共に平積みになっていた。著者もイラストレーション担当の方もこの街の出身&在住で、作品の舞台もこの街・・・ということが理由らしい。

 こういう出会いでもなければ、このソフトバンク系の出版社から出ているらしいGA文庫という(見たことも聞いたこともない)ものを手に取ることはなかったろう。

 なにせ『クレイジーカンガルーの夏』と『クレイジーフラミンゴの秋』以外のラインナップは、かなりオタッキーな薫り漂う少年少女向けのラノベのようであるから(悪口ぢゃないよ)。


田んぼの上を通り過ぎるジャンボジェット。ラジカセから流れる「はっぴいえんど」の歌。中学1年の夏休み。須田広樹が待ちに待った夏休みは、仲の良い秀一や敬道、それに東京から転校してきた、ちょっとあか抜けた感じの従兄弟・冽史を交えてにぎやかに始まった。プールで遊んで、昨日のガンダムの話で盛り上がって、大人のリクツなんかには全然納得したくなくて…いつまでも続けばいいと思っていた。そんなある日、冽史の家の事情をきっかけに、4人はちょっとした冒険を試みることになるのだった。誰しも心のどこかに残している少年時代が色鮮やかに蘇る、ちょっとノスタルジックなストーリー。
(「BOOK」データベースより)


 で、この作品はそんなGA文庫の中にあっては恐らく異色(と推察する)の、幼馴染3人とその中の1人の従兄弟を主人公にしたごくフツーの青春小説。

 彼らの会話には『ガンダム』やら『ヤマト』やら『ザンボット3』やら『マジンガーZ』やら『ゲッターロボ』やら『アニメージュ』やらが頻出するが、なにせ1979年当時の中学1年(俺の1つ上だ)のことだから、ワリにフツーのことで特にオタッキーなわけではない。

 特に大きな事件や事故やドラマがあるわけでもなく、佐野元春の名曲『ガラスのジェネレーション』の歌詞から取った作品タイトルも、作品中でモチーフのように登場するはっぴいえんどの『夏なんです』『風をあつめて』も十分に活かされているとは言い難いけど、関西弁青春小説のそこそこの佳品。

 ところで、この本のあとがきに“この文庫の対象読者の方々のおとうさん、おかあさんの中学時代”を描いた作品と書いてあった。それを読んでいる俺ってなんなんだ・・・と、なんだか軽くショックだった(笑)。


 次は、『フィンガーボウルの話のつづき』(吉田篤弘・著/新潮文庫)。
posted by ふくちゃん at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 青春小説
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※半角英数字のみのコメントは書き込みができないようになっています。

この記事へのTrackBack URL

※半角英数字のみのトラックバックは受信されないようになっています。