カシオペアの丘で 上 著者名:重松清(著)
出版社:講談社
出版年:2007.06
ISBN :9784062140027
お盆休みに実家に帰ったら置いてあったので、『半島を出よ』を上巻でストップして、こちらを先に読了。
重松清氏は上手い作家だと思う。
だが、この作品に関しては、上手いけど深みがない。良い話だけど、全ての登場人物が良い人過ぎて、リアルじゃない。子供を含めて、物分りが良すぎる。美しい物語だが、漂白されて、味気のない美しさだ。
しかも、主人公は40歳にして、末期ガンで死ぬ。かつての親友や恋人に、憎み続けた祖父に、残される妻と息子に何を残してやれるのか・・・というテーマには普遍性はあると思うが・・・。如何せん、主人公が不治の病で命を落とす作品が多すぎる、小説も、ドラマや映画も。
もう食傷気味である。
そこそこ感動させるなら、こんな楽な手法はないと思うが、それならノンフィクションの方がはるかに強いだろう。小説でそれと同等、あるいはそれ以上のものを書くのは簡単なことじゃない。
ただいまは『半島を出よ』の下巻を読破中。

