おれがあいつであいつがおれで 著者名:山中恒(著)
出版社:角川書店
出版年:2007.05
ISBN :9784041417034
今は亡き(たしか)旺文社の「小六時代」にコレが連載されていた頃、リアルタイムで読んだ。
当時はちょっとHで、ハレンチ(?)な物語をドキドキ半分、嫌悪感半分(上品な坊ちゃんではなかったのだが)で読んでいたものだ。
先日、コレが原作の映画『転校生』(リメイク版の方)を観て懐かしくなり、改めて読んでみた。
・・・なんだ。
爽やかで、瑞々しい物語じゃないか。
さり気にジェンダーを扱った作品でもある。もちろん、当時はそんな言葉、一般的ではなかったわけだが。
僕も「男らしさ」や「女らしさ」の呪縛から100%フリーとは言い切れない面はあるが、それ以上に「自分らしく」あること、「人間らしく」あること(僕にとっては「=恥を知る人間」であることの意)がずっと大事だと信じているので、この作品に共感すること大である。
著者の山中氏にも、「男(女)らしさ」というレッテルへの反発があるようだ。
でも、そんな話には興味がない人でも、楽しめる小説。
次は、『卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし』(宇江佐真理・著/講談社文庫)。

