桜花を見た 著者名:宇江佐真理(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2007.06
ISBN :9784167640071
宇江佐真理氏は、お気に入りの時代作家の1人である。特に『髪結い伊佐次捕物余話』シリーズが好きだ。とにかく江戸の市井もの・人情ものを書かせると、上手すぎるぐらい上手い人である。
だが、この『桜花を見た』は、そんなイメージとは異なる作品集。
表題作の『桜花を見た』は、遠山の金さんこと遠山左衛門尉景元とその隠し子(町人)の一瞬の邂逅と情愛を描いた物語。
そのほかの作品も、葛飾北齋の娘・お栄(『酔いもせず』)、浮世絵師・歌川国直(『別れ雲』)、松前の(円山)応挙と呼ばれた蛎崎波響(『夷酋列像』)、北方探検家・最上徳内(『シクシピリカ』)と、全て実在の人物に中心に据えた中篇小説集。
金さんと最上徳内以外は、全然知らなかったが。
『酔いもせず』、『別れ雲』、『夷酋列像』は画という題材で、『夷酋列像』と『シクシピリカ』は松前藩と蝦夷の叛乱という題材でリンクしているのは、なかなか面白い趣向。
ただ、宇江佐氏の本領は、やっぱり市井・人情ものだな、と思った次第である。
余談だが、金さんの出てくる場面、僕の脳内劇場では金さん=西郷輝彦氏だった。
次は、『幸福な食卓』(瀬尾まいこ・著/講談社文庫)。


エビノートさんのところから飛んでまいりました。
ここのところずっと宇江佐真理を読み続けております。
「卵のふわふわ」や「深川恋物語」
「伊三次」シリーズはとてもよかったです。
はまりそうだけど、その量の多さに手付かずになっている作家さんの作品を
読まれている方がここに!と感動しながら
コメントさせていただきました。
また寄らせていただきます。
いやぁ・・・お恥ずかしい。
『宇江佐真理氏は、お気に入りの時代作家の1人である』などと偉そうに書いてますけど、読んで切る量ではやんさんに完全に負けてます(汗)。
雑読家ですが、宜しくお願いします。