笑う警官 著者名:佐々木譲(著)
出版社:角川春樹事務所
出版年:2007.05
ISBN :9784758432863
佐々木譲氏は初読み。最近、『制服捜査』や『警察庁から来た男』など、警察小説の評判が良いようなので買ってみた。『笑う警官』といえば、海外モノに同名の有名先行作品があるが、読んだことはない。
物語は、実際に数年前大騒ぎになった(はずなのにもう忘れている)北海道警察の不祥事 ― 現職警部による拳銃摘発実績の捏造と覚せい剤取締法違反容疑(使用と販売)での逮捕、自首して警部逮捕のきっかけをつくった情報屋の不可解な死、警部の上司の自殺、裏金疑惑など ― を下敷きにしたもの。
札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。遺体の女性は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。容疑者となった交際相手は、同じ本部に所属する津久井巡査部長だった。やがて津久井に対する射殺命令がでてしまう。捜査から外された所轄署の佐伯警部補は、かつて、おとり捜査で組んだことのある津久井の潔白を証明するために有志たちとともに、極秘裡に捜査を始めたのだったが…。北海道道警を舞台に描く警察小説の金字塔、「うたう警官」の文庫化。
(「BOOK」データベースより)
警察上層部は、津久井が県議会で警察の不正(上司の警部あるいは組織による拳銃摘発実績捏造・覚せい剤の売買・裏金)を証言する=「うたう」ことを阻止するために、彼を水村巡査殺害の犯人に仕立て上げる。そして、拳銃所持および覚せい剤乱用により危険という理由で射殺命令を出すのだが、こんな恐ろしいことはフィクションだけの話にしておいてもらいたい。
・・・が、現実の不祥事でも、情報屋の不可解な死や上司の自殺には疑いの目が向けられているようだ。
やれやれ。
まあ、これが現実だと思うと胸糞悪いが、フィクションとしてのこの作品はなかなか楽しめる。
翌朝の県議会での証言までの約半日、佐伯たちのチームは、県警組織を向こうに回して津久井を匿い通し、真犯人を割り出して射殺命令を撤回させることができるのか?チームに潜む正体不明の上層部のスパイを欺きつつ、津久井を無事に県議会まで送り届けられるのか?その虚々実々の頭脳戦。そして、佐伯や彼に協力する警察官たちの矜持。
・・・どうやら、映画化されるみたい。
それにしても、くだらないダジャレばかり云うという設定の植村刑事のダジャレが本当にくだらなくて寒い・・・。
あとがきによると、単行本の『うたう警官』から文庫本の『笑う警官』への改題は、『うたう警官』というタイトルが分かりにくいという評判があったのと、角川春樹氏のアドバイスによるものらしいが、読んだ感想としては『うたう警官』の方が絶対しっくりくるな。
続いても警察小説で、『深追い』(横山秀夫・著/新潮文庫)。


もっとも解説に紹介されていたある本(書名をメモせずに返却してしまいましたが…)を読むと、フィクションとは思えないということで、その本も読んでみたいと思ってます。
それにしても…確かにあのダジャレおやじは意味不明でしたね。(^^;
(TBはうまく飛ばなかったのかな…?)
TBうまく飛んでいないみたいです。
すいません。
たまたまだと思いますので、気が向いたらまたお願いします(^^)。