地球へ… 1 著者名:竹宮惠子(著)
出版社:スクウェア・エニックス
出版年:2007.04
ISBN :9784757520097
1977年〜80年に連載され、劇場版アニメもヒットしたSF漫画の名作が、今回新たにTVアニメ化されたということで、新装版として登場。
ちなみに、1980年公開の劇場版アニメも初DVD化(6月21日発売)されるそうだ。キャストは、井上純一、沖雅也、志垣太郎、岸田今日子、薬師丸ひろ子といった当時の人気俳優陣と、古谷徹(アムロ/星矢/星飛雄馬)、神谷明(ケンシロウ/筋肉マン/冴羽リョウ)、増山江威子(峰不仁子/バカボンのママ)、池田昌子(メーテル)、小山茉美(アラレちゃん)といった豪華声優陣。
それはさておき、20年以上ぶりの再読。多分、前回は原作を最後まで読まなかったような気がする。劇場版アニメも観てない。
人口増加により疲弊した地球(テラ)。堕落した自分達の存在こそ地球環境悪化の元凶と判断した人類は全員他の星へ移住、人類の行く末をコンピュータ『マザー・イライザ』に委ねた。現在ではマザー・イライザの管理監督・教育指導の下、優秀な地球人類を新たに産み出すため、人工授精による生殖管理と血縁関係のない優秀な養父母による養育を行っている。
教育育成都市で育てられた子供達は、14歳でコンピュータによる「成人検査」を受け、それまでの記憶を消去される。その後、新たに大人として生きるための再教育を受け、能力・適性に応じてエリートから普通人まで振り分けられ、各自に相応しいとされる職業に就く。地球での居住・就職が認められるのは、一部の人間だけである。
ところが、「成人検査」=「コンピュータの思念波による洗脳」を受け付けない人間が時々現われる。自らの思念波でコンピュータに対抗し、洗脳を拒否する彼等は新人類『ミュウ』として差別され、その思念波エネルギー=『超能力』を恐れた「旧」人類とマザー・イライザは、「ESP検査」によりミュウとなる可能性のある子供を摘発・処分していた。
14歳の元気な少年ジョミーは成人検査の日、ミュウの長ソルジャー・ブルーの呼びかけにより洗脳を拒否。ブルー達の手引きにより、教育育成都市を脱出し、地下深く潜伏していたミュウたちに合流する。超能力と長寿と引き換えに、不完全な肉体と繊細すぎる心を持つミュウ。しかし、ジョミーこそは健康な肉体と心を兼ね備えた、新しいミュウだとブルーは言う。
旧人類でもなく、これまでのミュウとも違うジョミーは、旧人類から敵視され、ミュウの一部からも反発されながらも寿命の尽きたソルジャー・ブルーの後を継ぎ、ミュウの存在を旧人類に認めさせ、地球へ降り立つため闘いに挑む・・・。
いわゆる完全懲悪のヒロイック・ファンタジーとは、趣を異にする作品。自分らしく・人間らしく生きるとは、異文化を受け入れるとはどういうことか、ということが描かれていると思う。
1巻約330ページで通常のコミックスの2倍ぐらいの厚さだが、わずかに全3巻。それなのに普通の漫画と比べて読むのにかなり時間がかかった。1巻あたり2時間以上。とても濃密な作品なのだ。
著者自身の言葉通り、もっと丁寧に説明しつつ進行すれば完結まで20巻は必要なドラマだろう。そのせいか最終の第3巻はちょっと急ぎ足で、分かりにくいという恨みは残る。
でも、面白さと読み応えは太鼓判。
で、次はSFつながり(?)で『銀河英雄伝説2』(田中芳樹・著/創元SF文庫)。


本棚整理する際に売ってしまったんですけど…この記事読んでたらまた読みたくなって、古本屋さんで買ってきてしまいました(笑)
1980年の劇場版アニメ、すっごい豪華な声優陣ですね!!びっくりしました!
そのアニメ、見てみたいです。
おお!
自分のレビューが他の方の購買行動に影響を与えるなんて。。。快感です。じゃなくて光栄です。
劇場版アニメ(TVアニメも)、原作とは多少異なるストーリーみたいですけど、僕も興味津々です。当時の宣伝ポスターはものすごくよく覚えています。