静かな黄昏の国 著者名:篠田節子(著)
出版社:角川書店
出版年:2007.03
ISBN :9784041959053
タイトルと裏表紙の内容紹介文(下記参照)に惹かれて購入。篠田節子氏は初読み。よく篠田真由美氏(まだ読んだことない)と混同してしまうのだが・・・。
環境破壊と貧窮のうちにゆっくりと滅びつつある近未来の日本。老夫婦が辿りついた理想の“終の棲家”とは(表題作)。現在・過去・未来にわたり、すべての生きとし生けるものに等しくやってくる終末の風景を、時に叙情的に、時に黒い笑いを交えて直木賞作家は描き出す。もしかしたらそれは、明日のあなたのことかもしれない ― 甘美な破滅と残酷な救済が織りなす、8つのものがたり。
(「BOOK」データベースより)
で、最初の2編を読んだ時は、「こりゃ外したな」と思った。特に巻頭の『リトル・マーメイド』はその気持ち悪さに不愉快ですらあった(笑)。
ま、その後は持ち直し、なかなか面白かった。
・・・でも。
SFチックなもの、ホラーっぽいもの、幻想譚・・・どの作品にも既視感が付き纏う。無論のこと、完全にオリジナルな作品など滅多にあるものではないと思うのだが、それでも程度問題だ。
残酷さも怖さも不気味さも不条理性も、例えば乙一氏や津原泰水氏などの方がはるかに上。そう思ってみると、ひたすら嫌悪感を催した『リトル・マーメイド』が最も強烈でマルかも(決して好きな作品ではないが)。
続いて『飛ぶ教室』(ケストナー・著/光文社古典新訳文庫)。

