2007年04月29日

砂の城の殺人


砂の城の殺人
著者名:谷原秋桜子(著)
出版社:東京創元社
出版年:2007.03
ISBN :9784488466039


 休筆状態だったという谷原秋桜子氏の『天使が開けた密室』『龍の館の秘密』が創元推理文庫から復刊されて3ヵ月。復活の新作が『砂の城の殺人』。

 第2作の最初の発売が2001年だから、6年の歳月を越えてのシリーズ再開である。


行方不明の父親を探すため、倉西美波はアルバイトに励んでいる。冬休み目前、今度は廃墟専用カメラマンの撮影助手を務めることになった。しかし、向かった先でミイラ化した死体を発見!しかもそれが、長年行方が知れなかった雇い主の母親だというから…。この発見を契機に、崩れ落ちそうなその廃墟で、次々と人が死んでいく。著者渾身のシリーズ第三弾。
(「BOOK」データベースより)


 う〜ん。

 3作続けての密室モノ。しかも、今回は王道の嵐で孤立する山荘モノである。その意欲は買えるが・・・。

 前2作に比べるとちょっと楽しめなかった。

 頑張り屋だが弱虫・泣き虫の女子高校生・美波に、陸上部のエースで警視庁刑事の父を持つ江戸っ子気質の美少女・直海(美波の親友1号)、ありえないほどの大金持ちの娘で各界への人脈を持つ超お嬢様・かのこ(親友2号)、美波の隣に住む大学生で探偵役の修矢。

 この4人のそれぞれのキャラと絡みが面白いところだ思うのだが、今回はストーリー展開上、かのこと修矢の出番はほとんど無し。美波と直海だけではバランスが良くなかった。

 明かされる真相も現実味がないというか、それほど魅力的には思えなかった。

 残念。

 今作では、海外で行方不明・音信不通となったカメラマンの父の所在探求に具体的な光明が。次作以降では新たな展開もあるかも、である。


 次は『ゆらぎの森のシエラ』(菅浩江・著/創元SF文庫)。
posted by ふくちゃん at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ
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