2007年04月14日

十三歳の仲人 御宿かわせみ32


十三歳の仲人
著者名:平岩弓枝(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2007.04
ISBN :9784167710057


 江戸の人情捕物帖、人気シリーズの文庫最新刊(連載は、もう明治時代編)。


 亡くなった同心の父と共にかつては八丁堀に住んでいたが、今は大川端の旅籠「かわせみ」の女主人、『るい』。

 るいの八丁堀時代の幼馴染であり、シリーズ途中までは恋人で、今は結婚して旦那となった、吟味方与力の家系の次男坊で軍艦操練所勤務、二枚目で、剣の達人で、優しくさわやかで、老若男女にモテモテの『神林東吾』。

 るいの父の元部下で「かわせみ」の番頭、目だった活躍はないけど、いぶし銀の『嘉助』。

 やはり八丁堀時代からのるいの家の奉公人、おしゃべりで、噂好きで、世話焼きで、よくも悪くも典型的オバハン・キャラ、(でも憎めない)「かわせみ」の女中頭『お吉』。

 るいと東吾の幼馴染、実直で有能な八丁堀の同心『畝源三郎』。その忠実な手下で、東吾に心酔している、岡っ引きの『長助』や『仙五郎』。

 東吾と並ぶ2枚目レギュラー・キャラ、医師の『麻生宗太郎』。

 そのほか、長寿シリーズなので、とにかくレギュラー多数。

 詳しくは、こちらのファンサイト『御宿かわせみの世界』をご参照あれ。


 登場人物は多いのに、それぞれのキャラがよく書き分けられている。第1巻からずっと読んでいる身にとっては、最新刊を読むたびに懐かしい旧友たちに出会うようなもの。再会すると、なんだか嬉しくなる。

 基本は一話完結の連作短編ではあるが、今回の巻は、第25巻から「かわせみ」の女中として登場した『お石』 ― 最初は力だけはあるが「山出しのエテ公」扱いされるほど、ありとあらゆる面で田舎モノ。今では美しい都会の女性になり、仕事もできて、人柄は初めの頃同様に実直 ― の縁談がらみの話が中心である。

 よかったね、お石ちゃん。

 しかし、江戸を舞台にした良い時代小説を読むと、江戸に住んでみたいと思っちゃうなぁ。うん。案外そんな気持ちから『金春屋ゴメス』という小説が生まれたのかも(文庫になったら読もう)。

 ところで、現実の世界にも『御宿かわせみ』が存在。

 ひとつは福島県の『御宿かわせみ』、もうひとつは北海道の『御宿かわせみ』


 はい、お次は『男は旗』(稲見一良・著/光文社文庫)。
posted by ふくちゃん at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・時代小説
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※半角英数字のみのコメントは書き込みができないようになっています。

この記事へのTrackBack URL

※半角英数字のみのトラックバックは受信されないようになっています。