カラマーゾフの兄弟 3 著者名:ドストエフスキー(著)
亀山郁夫(訳)
出版社:光文社
出版年:2007.02
ISBN :9784334751234
今回も結構読むのに時間がかかった。北方水滸伝とほぼ同じ厚さで、向こうはあっという間に読めるのにな。
面白くないわけじゃない。むしろ、ぐいぐい読ませる。なんだか得体のしれない異様な迫力がある。しかし、やはり一筋縄では理解できないところもあって・・・。
ゾシマの死に呆然とするアリョーシャ。しかし長老の遺体には、信じられない異変が起こる。いっぽう、第2巻で「消えて」いたミーチャは、そのころ自分の恥辱をそそぐための金策に走り回っていた。そして、ついに恐れていた事態が。父フョードルが殺された!犯人は誰なのか。
(「BOOK」データベースより)
主要な登場人物たちはごく一部を除いて、やたらに多弁で饒舌で情熱的で、何かに取り憑かれたように常軌を逸した躁状態と鬱状態を行き来する。
そして、この第3巻ではカラーマゾフ3兄弟の長兄ミーチャが、純粋で高潔ゆえに人生を狂わせていく、その様が滑稽でもあり、哀しくもある。
しかし、ドストエフスキーって、重厚で難解で説教臭くて退屈で・・・と勝手にイメージしていたのだが(若い頃『罪と罰』も数ページで挫折したし)、こんなに(ある意味)パンクやったんやな。
登場人物たちの思考や感情や妄想が暴走しとる。この迫力には、グロテスクなだけの通俗小説では勝てまい。
カラマーゾフの兄弟1
カラマーゾフの兄弟2
次は『バッテリー6』(あさのあつこ・著/角川文庫)。これは昨日今日で読み終わったけど、『村上かるた うさぎおいしーフランス人』はまだ途中。

