影踏み 著者名:横山秀夫(著)
出版社:祥伝社
出版年:2007.02
ISBN :9784396333294
深夜の稲村家。女は夫に火を放とうとしている。忍び込みのプロ・真壁修一は侵入した夫婦の寝室で殺意を感じた―。直後に逮捕された真壁は、二年後、刑務所を出所してすぐ、稲村家の秘密を調べ始めた。だが、夫婦は離婚、事件は何も起こっていなかった。思い過ごしだったのか?母に焼き殺された弟の無念を重ね、真壁は女の行方を執拗に追った…。(「消息」より)
(「BOOK」データベースより)
空き巣とは違い、家人が夜寝ている間に家に忍び込み、気付かれぬまま盗みを行う「ノビ師」。その中でも一流の腕を持つ「ノビカベ」こと真壁修一を主人公とする連作短篇集。
これがなんと、19の時に母による無理心中的放火で死んだ(修一は不在だった)一卵性双生児の弟・啓二の魂が修一の中に住み付いていて、2人が修一の中で会話するというブっ飛んだ設定。
この設定を受け入れられるかどうかで、この作品に対する評価がかなり変わると思う。
僕はダメ。
しかし、どのジャンルの小説に限らず、同じように荒唐無稽な設定でもOKだったり、NGだったりするその線引きが自分の中でどうなっているのか、よく分からん・・・。
帯の「かつてこれほど切ない犯罪小説があっただろうか」という惹句については、「あったでしょ」というのが、僕の回答。それにコレ、犯罪小説という印象はあまりないし。
ま、最後の最後は、ブッ飛んだ設定が効いて、ちょっとジ〜ンと来る感も無きにしも非ず。東野圭吾氏の『秘密』を連想しちゃうけどね。
次は、これももう読み終わった『6 #2』(あさのあつこ・著/講談社文庫)。


だと思います。最終的にはOKでしたが、最初はすごく違和感があって、これホントに横山秀夫?って思いました。
犯罪小説では絶対にありません。
ホント、横山秀夫らしからぬ作風でしたね。
らしい、ところもありますけど。