2007年03月12日

影踏み


影踏み
著者名:横山秀夫(著)
出版社:祥伝社
出版年:2007.02
ISBN :9784396333294


深夜の稲村家。女は夫に火を放とうとしている。忍び込みのプロ・真壁修一は侵入した夫婦の寝室で殺意を感じた―。直後に逮捕された真壁は、二年後、刑務所を出所してすぐ、稲村家の秘密を調べ始めた。だが、夫婦は離婚、事件は何も起こっていなかった。思い過ごしだったのか?母に焼き殺された弟の無念を重ね、真壁は女の行方を執拗に追った…。(「消息」より)
(「BOOK」データベースより)

 空き巣とは違い、家人が夜寝ている間に家に忍び込み、気付かれぬまま盗みを行う「ノビ師」。その中でも一流の腕を持つ「ノビカベ」こと真壁修一を主人公とする連作短篇集。

 これがなんと、19の時に母による無理心中的放火で死んだ(修一は不在だった)一卵性双生児の弟・啓二の魂が修一の中に住み付いていて、2人が修一の中で会話するというブっ飛んだ設定。

 この設定を受け入れられるかどうかで、この作品に対する評価がかなり変わると思う。

 僕はダメ。

 しかし、どのジャンルの小説に限らず、同じように荒唐無稽な設定でもOKだったり、NGだったりするその線引きが自分の中でどうなっているのか、よく分からん・・・。

 帯の「かつてこれほど切ない犯罪小説があっただろうか」という惹句については、「あったでしょ」というのが、僕の回答。それにコレ、犯罪小説という印象はあまりないし。

 ま、最後の最後は、ブッ飛んだ設定が効いて、ちょっとジ〜ンと来る感も無きにしも非ず。東野圭吾氏の『秘密』を連想しちゃうけどね。

 次は、これももう読み終わった『6 #2』(あさのあつこ・著/講談社文庫)。
posted by ふくちゃん at 23:26| Comment(2) | TrackBack(1) | ミステリ
この記事へのコメント
>この設定を受け入れられるかどうかで、この作品に対する評価がかなり変わる
 だと思います。最終的にはOKでしたが、最初はすごく違和感があって、これホントに横山秀夫?って思いました。

 犯罪小説では絶対にありません。
Posted by hiegru at 2007年03月14日 00:59
>higeruさん。
ホント、横山秀夫らしからぬ作風でしたね。
らしい、ところもありますけど。
Posted by ふくちゃん at 2007年03月15日 00:38
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影踏み
Excerpt:  横山秀夫といえば以前は「警察小説」というイメージがあったが、本作は警察とは正反対にある犯罪者が主人公の連作短編集。 《ノビ師》(深夜、寝静まった民家を狙い現金を盗み出す忍び込みのプロ)を生業とする真
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Tracked: 2007-03-14 00:55