龍の館の秘密 著者名:谷原秋桜子(著)
出版社:東京創元社
出版年:2006.12
ISBN :9784488466022
行方不明の父親を捜すため、倉西美波はアルバイトに励んでいる。今回は、「立っているだけで一日二万円」の仕事。でもバイト先での宴会の末、たどり着いた「龍の館」で、またもや殺人事件が勃発!被害者はなぜ溺死する寸前になるまで助けを求めなかったのか?『天使が開けた密室』で注目を浴びた著者が放つ、清新な本格ミステリ第二弾。未発表短編「善人だらけの街」を併録。
(「BOOK」データベースより)
これは良かった。
まず、プロローグの前に「※後半部分に重要な図版が挿入されています。最初にごらんにならないようご注意ください」とあるのが、ミステリ好きの心を躍らせるではないか。
肝心のストーリーも、様々にちりばめられた伏線が鮮やかに回収されていく様は気分爽快。たったひとつ、この伏線は無理があるな・・・と思った箇所もあるにはあるが・・・。それを説明すると、そのままネタバレになるので、ここで説明できないのがモドカシイ(笑)。
ま、最後のどんでん返しも効いているし、しっかり楽しめるミステリ。
しかし、軽いタッチで書かれているので、つい見過ごしてしまいそうだが、被害者が美波とかのこの目の前で死ぬシーンはよくよく考えると(よくよく考えなくても)壮絶である。実際に、こんなことが目前で起こったら、トラウマになりかねん・・・。
シリーズ前作の『天使が開けた密室』も重たいテーマを含んでるし(これもネタバレになるので説明できまへん)、なかなか油断のならない作家だな、うん。
んで、次は、『世界でいちばん幸せな屋上 Bolero ミルリトン探偵局シリーズ2』(吉田音・著/ちくま文庫)。

