グレート・ギャツビー 著者名:スコット・フィッツジェラルド(著)
村上春樹(訳)
出版社:中央公論新社
出版年:2006.11
ISBN :4124035047
『グレート・ギャツビー』や「フィッツジェラルド」で検索したがヒットせず、結局ISBNコードで引っ張ってきた。時々こういうことがある。「ほんつな」さんにも頑張ってもらいたいものである。
さて、『グレート・ギャツビー』といえば、かの「野崎孝」版を昔読んだ。今でもその文庫本(新潮文庫)を持っている。
奥付は「平成4年5月25日第48刷」。25歳の頃に読んだわけだ。ちなみに初版は「昭和49年6月30日」とある。
今回、村上春樹版を読むにあたって、時々参照して見たのだが、現代的見地からすると(言葉かたいなぁ・・・)、使われている日本語が古くて、珍妙な感じがした。
村上氏が言う通り翻訳には賞味期限があり、「不朽の名作はあっても不朽の名訳はない」のかも。
この本のあとがきによると、村上氏の人生にとって最も重要な本は『グレート・ギャツビー』、『カラマーゾフの兄弟』、『ロング・グッドバイ』(レイモンド・チャンドラー)だそうだが、その中でも1冊だけを選べと言われたら、『グレート・ギャツビー』を取るとのこと。
このように村上氏をしてベスト1と言わしめ、世界的にも評価の高い作品であるが、少々退屈したというところが正直なところ。
原文は非常に難解かつ多義的で、日本語でそのニュアンスを完全に再現するのは難しいということなので、そういうことも影響しているかも知れない(日本語の「カワイイ」は今や海外でもそのまま通じるようだが、これなども英語のprettyやcuteなどでは十全に意味を捉えられないから、「カワイイ」のまま使われていて、それと同じようなものか?←適当な思いつき、学術的根拠ゼロ)。
しかし、詳しくは書けないが(ネタバレになるので)、終盤の第8章(全9章構成だ)は不思議なことに俄然切なくて物哀しい気持ちになり、その感情を味わっただけでも読む価値があると思った。
1人の男の儚い夢の物語である。
光文社古典新訳文庫からも『グレート・ギャツビー』が刊行されたが、多分、村上版の煽りで売れないだろうな・・・。お気の毒・・・。
現在の僕は『ねこのばば』(畠中恵・著/新潮文庫)を読破中。
ところで、村上春樹訳『ロング・グッドバイ』(長いお別れ)が刊行される予定もあるらしい。ハードボイルドの古典的名作と村上春樹の組み合わせは、今からとても楽しみだ。


トラックバックさせていただきますm(__)m
TBありがとうございます。
こんな形で紹介して頂けるのも嬉しいものですね。なんだか励みになります♪