切り裂きジャック・百年の孤独 著者名:島田荘司(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2006.10
ISBN :4167480042
「切り裂きジャック」といえば、誰でも一度は耳にしたことがあるのでは・・・。
1888年、イギリス・ロンドンで実際に起こった猟奇的な連続殺人事件。犯人は捕まらず、多くの謎を残したまま未解決である。
・・・って、あんまり知らんけど。
この小説は、その100年後の1988年、ドイツ・ベルリンで起こった瓜二つの事件(←フィクション)を描く章と「切り裂きジャック事件」を描く章が交互に展開され、やがてその2つが絡み合いながら、双方の事件の真相に辿り着くという、意欲的な試みのミステリ。
もちろん「切り裂きジャック事件」の真相は永遠の闇の中だが、有り得る真犯人像であると思う。ミステリとして面白いかどうか、納得できるかどうかは意見の分かれるところだろうが。
きっと、この事件を推理・追究したノンフィクションなんかを読んでから、これを読むともっと面白いだろう。
被害者の殺害状況を逐一説明するあたりは、「虚」の部分も「実」の部分もグロい。こういう臓物系の描写は苦手である。ホルモンは好きなのだが・・・。
この作品の刊行は1988年。文庫本は1991年に集英社から発売されており、今回の文春文庫版は加筆・修正を加えた再発である。島田荘司氏の作品を読んだのは初めて。いずれ、かの有名な名探偵・御手洗潔シリーズも読んでみるかな。
次の読書予定は、『動物園の鳥』(坂木司・著/創元推理文庫)。

