2006年10月01日

孤独か、それに等しいもの


孤独か、それに等しいもの
著者名:大崎善生(著)
出版社:角川書店
出版年:2006.09
ISBN :4043740034


 大崎善生氏の小説で文庫化されたものは、今のところ全部(と言っても4冊だけ)読んでいるが、いちばん良くなかった。

 特に「八月の傾斜」「だらだらとこの坂道を下っていこう」「孤独か、それに等しいもの」の3篇は、技巧的に過ぎるというか、こねくり回したような文章表現や比喩があり、ちょっとそこが辛かった。無理して独自性の高い表現を使おうとしているように思えた。自然な表現を使えばもっと良くなるのに・・・。
 
 あと、「だらだらとこの坂道を下っていこう」はタイトルが良くないと思う。このタイトルのおかげで読み出してすぐ、どんな感じの結末になるのか予想できてしまって、もったいない。

 最後の2篇「シンパシー」「ソウルケージ」はgood。


 大崎氏の文庫作品4冊の僕の中での順位は、

1位 パイロットフィッシュ
2位 九月の四分の一
3位 アジアンタムブルー(映画化!)
4位 孤独か、それに等しいもの

というところ。


 「喪失感」漂う大崎作品は、村上春樹氏の初期作品が好きな方なら、気に入るのではないだろうか。
posted by ふくちゃん at 21:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋愛小説
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