居眠り磐音 江戸双紙 狐火ノ杜 著者名:佐伯泰英(著)
出版社:双葉社
出版年:2003.11
ISBN :9784575661569
・内容
晩秋の風情が江戸を包む頃、深川六間堀、金兵衛長屋に住む坂崎磐音は相も変らぬ浪々の日々を送っていた。そんな折り、両替商・今津屋の心遣いもあり、働きづめのおこんの慰労を兼ねて、品川柳次郎らと紅葉狩りにでかけたが、悪行をなす不埒な直参旗本衆に付け狙われて…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を薙ぐ、大好評!痛快時代小説第七弾。
(「BOOK」データベースより)
ああ忙し(仕事が)。
帰りが遅くなるし、独り者だから家事もあるし、ブログが書けぬ。
でも、この作品、改めて書くほどのコト無いんだよな(貶しているのではない)。
もの凄く高い確率で事件に遭遇する男(笑)、磐音。今回も章ごとに大小(小小?)様々な事件に出会い、快刀乱麻、爽やかに解決していく。
長いシリーズには緩急が必要だと思うが、この巻は“緩”。
許婚を何処までも追いかけたり、無二の親友を斬る羽目になったり、大切な恩人の死を看取ったり・・・というような痛切な物語は無く、安心して磐音の活躍を楽しめる。
磐音は、剣の腕も、謙虚で穏やかで礼儀正しい人柄も素晴らしいが、決して完全無欠のヒーローではなく、人間らしいところが良い。こんなヤツ、なかなかいないけど、いて欲しいと思わせる。
で、この巻では、第4巻『雪華ノ里』、奈緒を追いかける道中で知り合った中川淳庵を、その時も今も狙い続ける異形の僧たちのバックに“鐘ヶ淵の御屋形様”と呼ばれる人物のいることが分かる。一体何者?
ちなみに、中川淳庵は、杉田玄白らと『ターヘル・アナトミア』を『解体新書』に翻訳した実在の医師。架空の人物と実在の人物の共演は、時代小説の楽しさのひとつだ。
で、“鐘ヶ淵”といえば、池波正太郎『剣客商売』(超オススメ)の主人公・小兵衛の隠居所のある所。何だかニヤニヤしてしまった。時代も重なるしなぁ。小兵衛が出てきたら面白いのに。
・・・とりとめのない文章(笑)。
やっぱ、書くことないなぁ。
次は『水滸伝・十七 朱雀の章』(北方謙三・著/集英社文庫)。

