水滸伝 2 著者名:北方謙三(著)
出版社:集英社
出版年:2006.11
ISBN :4087460940
北方水滸伝の第2弾。
水滸伝とは、北宋の徽宗(きそう)皇帝時代、腐敗した朝廷を倒し、新たな国を打ちたてようと梁山泊を根拠地に闘う108人の英雄好漢たちの物語。
とは言っても、宋江(そうこう)を首領とする「36人」が梁山湖の近辺で反乱を起こしたという史実を基に、創作された物語だそう(Wikipediaより)。
ふ〜ん。
天然の要害である梁山湖の山寨(さんさい)には、王倫を首領として時の朝廷への反乱を志向する3000人が集まっている。
しかし、強大な朝廷を前に、王倫は当初の志を忘れ、「今は力を蓄える時期」と言を弄して幹部や兵の不満を抑えながら、実質的には民間人を襲う盗賊と成り果てている。
もはや、山寨における自分の地位を守ることだけに汲々とする「お山の大将」状態。
この第2巻では、朝廷に気付かれぬよう、着々と準備を整えてきた宋江と晁蓋(ちょうがい)達が、知略を尽くして王倫を追い落とし(「志」を捨てていなければ、彼も仲間になれたのだが・・・)、山寨と3000の兵を手に入れ、山寨を「梁山泊」と命名、堂々と「替天行道」=「天に替わって道を行う」=「世直し」の旗を掲げるまでが描かれる。
なかなか面白かった。
敵となる「朝廷」というか「官軍」にも、「青蓮寺(せいれんじ)」という優秀な人材で構成される強力な組織があり、知謀を尽くした闘いがこれから展開されていきそうである。
わくわくしてきた。
一点だけ不満を挙げるなら、108人のひとり武松(ぶしょう)と、その兄と結婚した愛する幼馴染の女性との交情を描く冒頭の章はいらんかな。
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水滸伝・一 曙光の章
次の読書は、『グレート・ギャツビー』(スコット・フィッツジェラルド・著/村上春樹・訳/中央公論新社)。

