2008年07月07日

銀河英雄伝説9回天篇


銀河英雄伝説 9 回天篇
著者名:田中芳樹(著)
出版社:東京創元社
出版年:2008.06
ISBN :9784488725099


 ここまで来ると、ネタバレなし紹介するの難しいなぁ。


・内容
前指導者の遺志を継ぎ、共和政府を樹立した不正規隊の面々。司令官職を引き受けたユリアンは、周囲の助力を得て、責任を全うすべく奔走する。帝国では皇帝暗殺未遂事件が発生、暗殺者の正体を知ったラインハルトは過去に犯した罪業に直面し、苦悩する。そして新領土総督ロイエンタール謀叛の噂が流れるなか、敢えて彼の地に向かうラインハルトを、次なる衝撃が待ち受けていた。
(「BOOK」データベースより)


 “前指導者の遺志”・・・そう、不敗の魔術師ことヤン・ウェンリーは前巻にて死んだのだ。戦争においては不敗のまま、地球教の魔手により・・・。

 これ、最初にアニメ・シリーズで観たときは驚いたものだ。対立する陣営の一方の中心人物が途中で消えるのだから。

 地球教の目的は、この銀河世界における地球の復権。

 次のターゲットは、ラインハルトより新領土(旧同盟領)を託されたロイエンタール。彼を巧妙に叛乱せざる得ない状況に追い込む。

 叛乱の事実も嫌疑もないのに許しを乞うことなどしたくない。その相手が尊崇するラインハルトならともかく、軍務尚書オーベルシュタインになど。その矜持と偉大な相手と戦ってみたいという武人としての欲求から、銀河帝国に挑むロイエンタール。

 ライハンルトからロイエンタール討伐を命じられたのは、銀河帝国宇宙艦隊司令長官ミッターマイヤー。

 かくして互いを自身より高く評価しあう親友であり、“帝国軍の双璧”と謳われた用兵の天才と天才が激突する・・・。

 新指導者ユリアン・ミンツ率いるイゼルローン共和政府と銀河帝国に、地球教やかつてのフェザーン自治領の領主・黒狐のルビンスキーの深慮遠謀が絡む、その行き先は?

 次巻で完結。

銀河英雄伝説1黎明篇
銀河英雄伝説2野望篇
銀河英雄伝説3雌伏篇
銀河英雄伝説4策謀篇
銀河英雄伝説5風雲篇
銀河英雄伝説6飛翔篇
銀河英雄伝説7怒涛篇
銀河英雄伝説8乱離篇

 次は、『心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの』(神永学・著/角川文庫)。
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2008年07月04日

散歩もの


散歩もの
著者名:久住昌之(著)
     谷口ジロー(画)
出版社:フリースタイル
出版年:2006.03
ISBN :9784939138270


 僕も購読しているカタログハウスの『通販生活』に連載されていた漫画。著者は『孤独のグルメ』と同じコンビ。やはり1話8ページの短さ。

 連載当時はちゃんと読んでなかった(笑)。

 タイトルどおり、ただ主人公がいろんな場所をいろんな経緯で歩き、そこにいる人と言葉を交わし、街の表情を見たり、物思いに耽ったり。

 この何気なさ。

 8ページ×8話だから、厚みを持たせるための詳細な書き込み、あるいは余計なことは一切書けない。

 しかし、ちゃんと物語や登場人物が立ち上がってくる。

 大人にしか分からん漫画やろなぁ。


 次は、『銀河英雄伝説9回天篇』(田中芳樹・著/創元SF文庫)。
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2008年07月02日

空の中


空の中
著者名:有川浩(著)
出版社:角川書店
出版年:2008.06
ISBN :9784043898015


 単行本の新聞広告を見たときからずっと気になってたんだよね、コレ。

 今ではすっかり有名作家の有川浩氏だが、初読みである。


・内容
200X年、謎の航空機事故が相次ぎ、メーカーの担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のために高空へ飛んだ。高度2万、事故に共通するその空域で彼らが見つけた秘密とは?一方地上では、子供たちが海辺で不思議な生物を拾う。大人と子供が見つけた2つの秘密が出会うとき、日本に、人類に降りかかる前代未聞の奇妙な危機とは ― すべての本読みが胸躍らせる、未曾有のスペクタクルエンタテインメント。
(「BOOK」データベースより)


 上の「内容」もそうだが、当時の広告でもすっかりハードSFだと思っていた。実際読んでみるとファンタジーに近い。いや、著者ご本人が言う通り、「大人ライトノベル」と呼ぶのがいちばん相応しいのかも。

 異種生命体遭遇譚。

 かなり面白かった。いささか深みには欠けるし、読んで学ぶことも無いが(悪口・批判に非ず)。

 でもいいじゃないか、面白けりゃ。とにかく導入部は非常に魅力的。最高のプロローグ。あとの展開も悪くない。

 ただ、多くのブログから察するに、この人の作品の魅力のひとつは主要キャラの恋愛模様にあるようだが、春名高巳(♂メーカーの担当者)と武田光稀(♀生き残った自衛隊パイロット)の不器用なソレには別に萌えんかった。このあたり、高校生か大学生の頃に読んでたらねぇ〜。でも、どこかで既に見たようなキャラと関係性なんだよな。まぁ、40過ぎても、こういうの好きな人は好きなんだろうけど(決して馬鹿にしてない)。それにしても、光稀の性別を途中まで隠しておくのって、意味がないと思うけどな。

 で、登場キャラの中では、宮じいがいちばん好きだ。村上春樹氏の『海辺のカフカ』のナカタさんを連想した(ナカタさんはある意味もっと壊れてるけど)。相手が子供であっても見下さずに対等に接する。少年少女を静かに暖かく見守り、自らの人生体験に裏打ちされた説得力のある(でも説教臭くない)言葉で語る。こういう大人、というか爺になりたい。

 当文庫には、特別書き下ろしとして『仁淀の神様』を収録。短編だが、瞬と佳江、宮じいのその後が長いスパンで描かれており、淡い余韻を残す。そうか、宮じいにはモデルがいるんだね。


 次は『散歩もの』。
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2008年07月01日

孤独のグルメ


孤独のグルメ 新装版
著者名:久住昌之(原著)
     谷口ジロー(画)
出版社:扶桑社
出版年:2008.04
ISBN :9784594056445


 久々に画像がないぞ。
 
 『空の中』はまだ読み終わっていないが、先にこちら。

 新聞か何かで見て、興味があって、本屋でちょっと立ち読みして。買おうかなぁ・・・と思っていたら、ある人が貸してくれた。直ぐに読み終わった。

 原作者の久住昌幸も、作画の谷口ジローも何となく昔から(多分高校生頃から)知っていたが、ちゃんとまとまった形で読むのは初めて。

 まず、収録された作品の全タイトルを見てもらいたい。

第1話 東京都台東区山谷のぶた肉いためライス
第2話 東京都武蔵野市吉祥寺の廻転寿司
第3話 東京都台東区浅草の豆かん
第4話 東京都北区赤羽の鰻丼
第5話 群馬県高崎市の焼きまんじゅう
第6話 東京発新幹線ひかり55号のシュウマイ
第7話 大阪府大阪市北区中津のたこ焼き
第8話 京浜工業地帯を経て川崎セメント通りの焼き肉
第9話 神奈川県藤沢市江ノ島の江ノ島丼
第10話 東京都杉並区西荻窪のおまかせ定食
第11話 東京都練馬区石神井公園のカレー丼とおでん
第12話 東京都板橋区大山町のハンバーグ・ランチ
第13話 東京都新宿区神宮球場のウィンナー・カレー
第14話 東京都中央区銀座のハヤシライス(の消滅)とビーフステーキ
第15話 東京都内某所の深夜のコンビニ・フーズ
第16話 東京都豊島区池袋のデパート屋上のさぬきうどん
第17話 東京都千代田区秋葉原のカツサンド
第18話 東京都渋谷区渋谷百軒店の大盛り焼きそばと餃子
特別編 東京都内某病院のカレイの煮付け

 第1話〜第18話は1997年に扶桑社から刊行(2000年に扶桑社文庫)、特別編は今回の新装版発売に伴う書き下ろしであるが、いずれも有名店でもなければ、高級料理でもない、庶民的なラインナップ(“豆かん”は知らん)。

 ウンチクなし。腹を空かせた輸入雑貨個人貿易商の独身中年・井之頭五郎が、通りすがり(だけじゃないが)のお店、お洒落でもなんでもないフツーのお店に入ってただメシを食うだけの1話8ページの物語。

 この何気なさがとても良い。

 行列に並ぶのが嫌い(僕とおんなじ)。売り切れだったり品切れだったり季節限定だったりで、なぜかいちばん食べたいメニューにありつけないことが多い。ついつい頼みすぎる。旨そうにガツガツ食べる。

 そんな井之頭五郎の何気ない食事風景がとても幸せに思えるのだった。

 巻末に、原作者・作画者と作品のファンという作家の川上弘美の対談あり。


 次は『空の中』か、『散歩もの』(久住昌之・原作/谷口ジロー・作画/フリースタイル)。
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2008年06月28日

司政官 全短編


司政官全短編
著者名:眉村卓(著)
出版社:東京創元社
出版年:2008.01
ISBN :9784488729011


 長い、高い(笑)。
 
 700ページ、1500円(税別)。

 文庫で、1500円って・・・。

 眉村卓といえば『なぞの転校生』、『ねらわれた学園』。

 それ以外は読んだことなかったけど、この『司政官』シリーズは著者24年のライフワークらしい。


・内容
星々に進出した地球人類。だが連邦軍による植民惑星の統治が軋轢を生じさせるに及び、連邦経営機構が新たに発足させたのが司政官制度である。官僚ロボットSQ1を従えて、人類の理解を超えた原住者種族を相手に単身挑む若き司政官たちの群像。著者を代表する、遠大な本格SF未来史の短編全7作を年代順に配し、初の一巻本として贈る。巻末には詳細な作品世界ガイドを収録した。
(「BOOK」データベースより)


 収録されているのは次の7話で、1)〜7)は当文庫収録順、( )内は発表年月。

1)長い暁(1980年2月)
2)照り返しの丘(1975年2月)
3)炎と花びら(1971年10月)
4)扉のひらくとき(1975年7月)
5)遥かなる真昼(1973年5月)
6)遺跡の風(1973年5月)
7)限界のヤヌス(1974年1月)

 で、3)5)6)7)は、『司政官』として1974年に単行本、1982年に文庫本。1)2)4)は『長い暁』として1980年に単行本、1982年に文庫本で早川書房から刊行されている。

 これらが1冊にまとめられて創元SF文庫から復刊されたというわけである。

 1)は地球連邦が軍事力による植民星統治から、司政官と官僚ロボット群という行政機構による統治に切り替えた直後の物語。まだ、植民星は駐屯軍と司政官の二重権力状態で、しかも表面上は軍の方が優位である。

 そこから、2)3)・・・と舞台となる星を変えながら時代を下っていきつつ、司政官制度の確立・進展・変遷を描く。

 そして、7)では司政官制度発足約70年が経過。原住者の文化・習慣・生活を尊重しつつ、原住者世界の文明発展を善導し、さらに植民者(地球人)との融和を図る・・・という理想は崩れつつある。

 高邁な理想や自負心に裏打ちされて始まったはずの司政官制度、着実に効果を上げつつ、それがゆえに根本的な矛盾(司政官は原住者と植民者のどちらを利するのか)を拡大し自壊していく・・・地味なSFと思いきや、複雑な読後感と人間存在に対する一種の虚しさを残す短篇集である。

 この後、『消滅の光輪』(1979早川書房/1981ハヤカワ文庫/2000ハルキ文庫)、『引き潮のとき(全5巻)』(1988〜1995早川書房/2006黒田藩プレス)と長編の続編が刊行されているらしいが、絶版である(黒田藩プレスは第2巻でストップ)。

 しかし、『消滅の光輪』は創元SF文庫から7月に出るらしいので、楽しみ。しかも、新たな続編執筆の構想もあるらしい。

 創元さんには『引き潮のとき』も出してもらいたい。司政官制度が、地球連邦が、宇宙世界がどうなっていくのか、最後まで付き合いたいと思う。


 次は『空の中』(有川浩・著/角川文庫)。
posted by ふくちゃん at 22:48| Comment(0) | TrackBack(0) | SF

2008年06月24日

赤絵の桜 損料屋喜八郎始末控え


赤絵の桜
著者名:山本一力(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2008.06
ISBN :9784167670078


 シリーズ2作目。1作目も読んだはずだが、ほとんど覚えていない(笑)。ただ、なかなか面白かったハズ・・・という記憶を頼りに購入。


・内容
上司の不始末の責めを負って同心を辞し、刀を捨てて損料屋を営む喜八郎。不況の嵐が吹き荒れる江戸に新しく普請された、大人気の湯屋「ほぐし窯」の裏側を探るうち、公儀にそむく陰謀に気づく…。喜八郎と仲間たちの活躍、そして江戸屋の女将秀弥との、不器用な恋の行方は?傑作時代小説シリーズ第2弾。
(「BOOK」データベースより)


 やはり、なかなか面白かった。前作の内容や人間関係は朧げにしか思い出せないが、それでも十分。

 損料屋とは江戸時代のレントオール屋さん。でも喜八郎のそれは(一応ちゃんと営業もしているけど)表向きの商売。札差・米屋の先代政八への恩義から、当代政八(喜八郎より年上だが人間的に未熟で商才がない)を助けるかたわら、かつての上司・与力の秋山や18名の配下と共に悪を挫く。

 義理と人情に厚く正義感の強い喜八郎。だが、その彼を始め、登場人物の描き方は抑えた筆致、乾いた筆致で、心情に深く入り込み過ぎない。書き過ぎない。喋らせ過ぎない。

 そこが気持ち良い。


 次は『司政官 全短編』(眉村卓・著/創元SF文庫)。
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2008年06月21日

白澤 人工憑霊蠱猫


白澤
著者名:化野燐(著)
出版社:講談社
出版年:2008.06
ISBN :9784062760393


 シリーズ2作目。前作の『蠱猫 人工憑霊蠱猫』よりは小説として上手になっている(上から目線)。


 純然たる時系列的続編かと思いきや、前作では脇役だった玄山資料館準備室の学芸員=時実理一とシステム開発会社ミル・プラトーのシステム・エンジニア=石和百代の2人を主人公に、前作の事件を別の場所から語り直し、その後を描くという趣向。

 これはなかなか良い。

 妖怪とITの融合という設定も、今の時代を反映していて面白い。人語を解し万物に精通するとされる聖獣<by Wikipedia>=白澤はPCのディスプレイの向こうから、ネットワークの向こうから、召喚(ダウンロード)されてやってくる・・・というように。

 長閑な世捨て人に見える時実の本当の顔。本作でも垣間見えるが、今後掘り下げられていくのだろう。どうやら、学園における有鬼派(妖怪・精霊と結合することでより強大な新人類へ進化すると信じるグループ)と無鬼派の抗争で、過去に辛い体験をしているようだし、ミル・プラトーの女社長・高穂との過去もなんかありそうだ。

 で、最初に書いたように、1作目よりも随分良くなったが(また上から目線)、ある人物が終盤に死ぬところは、安手のアニメやドラマのよう。センチメンタルかつ“過剰書き”で、やや冗漫。まだまだ頑張ってもらいたい(さらに上から目線)。

 ちょっと迷うが、次の巻も出たら、一応読むことにしよう。


 次は、『赤絵の桜 損料屋喜八郎始末控え』(山本一力・著/文春文庫)。
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2008年06月18日

ひとめあなたに…


ひとめあなたに…
著者名:新井素子(著)
出版社:東京創元社
出版年:2008.05
ISBN :9784488728021


 日本SFの名作と言われている(のか?)有名作品。『グリーン・レクイエム』と同様に、読書家でなかった頃の僕でも名前を知っていた。


・内容
女子大生の圭子は最愛の恋人から突然の別れを告げられる。自分は癌で余命いくばくもないのだと。茫然自失する圭子の耳にさらにこんな報道が―“地球に隕石が激突する。人類に逃げ延びる道はない”。彼女は決意した。もう一度だけ彼に会いに行こう。練馬から鎌倉をめざして徒歩で旅に出た彼女が遭遇する4つの物語。来週地球が滅びるとしたら、あなたはどうやって過ごしますか。
(「BOOK」データベースより)


 で、やっぱ、あれだな。

 どうも、この文体にムズムズする(笑)。

 巨大隕石の衝突により地球滅亡・・・という設定だけはSFだが、SFという感じがしない。

 日本人形のように清楚で美しい貞淑な妻・由利子が実行した浮気夫への究極の愛の行為。それは静かな狂気漂うスプラッタ・ホラー。

 ひたすらに大学受験の勉強に打ち込む優等生・真理の抱える圧倒的な虚無と滅亡への喜び。

 現実を拒否して夢に逃げ込む幼い智子。

 お腹の子供を助けるため、愛する夫を捨てて、昔の恋人が開発した2人用核シェルターへ逃げ込もうとする恭子。

 圭子が出会う4人の女性(女の子)の物語。あんまり楽しくない(笑)。

 そして、基本は圭子の恋人への思いを中心とした“小さな世界”。“アルマケドン”とか“日本沈没”とか壮大な終末モノとは全然違う視点は面白いと思う。

 でも、エンタメとして面白いか・・・と聞かれると、僕には合わないな。


 次は、『白澤 人工憑霊蠱猫』(化野燐・著/講談社文庫)。
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2008年06月15日

賢者はベンチで思索する


賢者はベンチで思索する
著者名:近藤史恵(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2008.06
ISBN :9784167716035


 なぜ、7月までは本棚を買わないか?

 もうひとつのブログで既に書いたが、買いたい本棚が決まっているのである。コレである。只今売り切れ中。次の入荷が7月なのだ。高いけど(T_T)、買う。

 では、『サクリファイス』で話題の近藤史恵氏を初読み・・・だったっけ?


・内容
ファミレスでバイトをしているフリーターの久里子。常連にはいつも同じ窓際の席で何時間も粘る国枝という名の老人がいた。近所で毒入りの犬の餌がまかれる事件が連続して起こり、久里子の愛犬アンも誤ってその餌を食べてしまう。犯人は一体誰なのか?事件解決に乗り出したのは、意外なことに国枝老人だった。
(「BOOK」データベースより)


 まぁ、どうかなぁ、これは・・・。

 各章ともミステリとしては、直ぐにネタが割れる。どんなミステリを読んでも殆ど結末を見抜けない僕でもそう思うぐらいだから、誰が読んでも先が分かっちゃうだろな。

 不満が残る。

 ただ、21歳の女性の緩やかな成長小説・家庭小説と読めば、そんなに悪くないかも。


 ここから余談。

 昨日書き忘れたのだが、僕は『リピート』を2冊買ってしまった。以前買ったのを忘れて・・・というパターンではなく。既に1冊持っていることを承知で買ったのだ。

 というのは、帰りに最後の十数ページ(たった十数ページ!)を読むつもりが、会社に置き忘れてきたことに気付いてしまったのである。電車の中で。

 で、我慢できずに乗り換え駅の書店へ・・・。アホだ。

 でも、たまにやってしまう^^;。

 それであの結末かよ〜。


 次は、『ひとめあなたに…』(新井素子・著/創元SF文庫)。
posted by ふくちゃん at 21:45| Comment(0) | TrackBack(1) | ミステリ

2008年06月14日

居眠り磐音 江戸双紙 無月ノ橋


居眠り磐音 江戸双紙 無月ノ橋
著者名:佐伯泰英(著)
出版社:双葉社
出版年:2004.11
ISBN :9784575661859


 すっかりお気に入りの当シリーズだが。


・内容
萩の花が江戸に秋の気配を告げる頃、深川六間堀、金兵衛長屋に住む浪人、坂崎磐音は身過ぎ世過ぎに追われていた。そんな磐音が、包平の研ぎを頼んだ鵜飼百助邸を訪れた折り、旗本用人の狼籍を諌めたことで、思わぬ騒動に…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ。
(「BOOK」データベースより)

 この巻に限って言えば、最後の章の磐音の活躍はちょっと安っぽいヒーロー時代劇のようで、イマイチだった。まぁ、こういうの、喜ぶ人もいるかも知れんが。

 僕としては、もっと書き込んで現実性を持たせて欲しかったな。カタルシスの度合いは下がるかも知れんが。

 それにしてもこのシリーズ、巻のタイトルは常に「○○ノ△」、各章のそれは全て漢字5文字で、頑張ってるなぁ(笑)と思っていたのだが、今回は各章タイトルでその原則が遂に崩れる。

 それとも既にどこかで崩れてたかな?

 引越後、まだ本棚を購入してないので、書籍類はダンボールの中。7月に本棚を買って整理するまでは確認できないな・・・。

 何で7月まで本棚を買わないのかって?

 それはまた今度。


 次は、『賢者はベンチで思索する』(近藤史恵・著/文春文庫)。
posted by ふくちゃん at 23:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 歴史・時代小説